いつだってそばにいて (ページ26)

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たいいくページ26

健人

「次の時間は体育なので、体操服に着替えます。」

そう、紫耀の顔を見て伝えると、露骨に顔を歪ませる笑

「ほら、カバンから体操服持ってこれる人ー？」

そう言ってもフル無視で、椅子に座ったまんま動かない。

そうだね、体育苦手だもんね、紫耀。でも受けないってわけにはいかないから。

「あれ、見て？勝利もう着替え終わっちゃうよ？」

そう言うと、紫耀が目線をチラッとやった先には、風磨からの補助もほとんど受けずに、淡々と体操服に着替える勝利。

勝利はこういう所にすごく長けてて、周りの環境とかあんまり気にしないし、怖いもの無しみたいな、その代わり、自分のこだわりは紫耀よりずっと強いけど、

同じ障がいっていっても、やっぱり一人一人全然違う子で。

「ほら紫耀、さっさと着替えちゃいな、」

そう風磨が紫耀の机まで通学カバンを持ってきてくれれば、もう逃げれないって諦めたのかすぐに着替え始めた。

「おっ偉いね紫耀！」

本人が聞いてるかは分からないけどこういうときはすかさず褒めてあげる。

すると、ダンダンッ！って床を踏み鳴らす勝利が風磨の手をグイグイ引っ張る、

「ごめんねしょーり笑、ちょっとだけ紫耀のこと待っててくれる？」

体育館には、クラスでまとまって行かなきゃいけない決まりがあるから、勝利にも待ってもらわなきゃいけない。

「よし！できた！お待たせ勝利。行こうか。」

紫耀の手を引いて、教室を後にする。

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