いつだってそばにいて (ページ20)

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あるばむページ20

廉

「ふはは、れん見てこれ、」

何となく掃除しなきゃと思ったらしい優太(意味わからん笑)が長らく開かれることの無かった物置を掃除し出してから30分くらい、

そう呼ばれるから、優太の方へ寄ると、

「なっついなそれ笑」

優太の手に開かれたアルバムには、1枚の写真。すっごい不貞腐れた顔の俺と、写真で笑うことなんかできない真顔の紫耀の、なんとも絶妙な距離感のツーショット。

日付けは8年前で、紫耀は小3、俺は小2で、海人はまだ保育園に通ってたな笑

この頃の紫耀は今よりももっともっと、自分をコントロールするのがヘタクソで、もう1日に何回も、小さなことを拒絶しては大声で泣き喚いてた。

感情の表現ができんもんやから、人に手を出して当たることも多くて、俺やって何回も叩かれたし、きっと紫耀にとったら「なんで伝わらんの」ってそう思ってたんやろうけど。

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