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「はーい、ビーチバレー大会しまーす!」
「我こそは運動音痴って人はこっちね!」
私は自ら運動音痴組へ、大我先輩も渋りながらも田中先輩に引きずられてやってきた。6人くらいの自称運動音痴。みんな割とできるんだな、って悲しくなる。私だって大我先輩に比べたらそこまでじゃないと思うけど。
チーム戦ね!ってテキパキくじが配られて。運動音痴組はチームが決まった後にくじ引きするんだって。…足を引っ張らないように頑張らないと
「Aちゃーん、俺たちと一緒だよー」
「高地先輩!よかった!知ってる人いる!」
何人かの先輩と同級生。「足引っ張らないように頑張るね、宜しくお願いします」って固くなりながら声をかけたら「大丈夫だよー」ってゆるっとした返事が返ってきて一安心。
6チームに別れて自分の試合の番まではコートの脇で待機。こんなちゃんとネットはってあるんだ、すごいって変な所に感動して。
「………あっち慎太郎とジェシーいんじゃん」
「もう絶望がやばいですね」
私たちの試合相手絶対つよいじゃん、あの子元バレー部とか言ってた気がする。って思ってたらぼろ負け。「AHAHAHA!まーじへったくそ!」って誰に言ってるのかすぐわかる煽りまで言われた。ジェシー先輩ひどい…
「みなさんすみません…」申し訳なさ過ぎて謝ると「いや、あいつら強かったもん。仕方ないよー。休憩休憩!」
って優しい高地先輩。
ボーッと大我先輩とみっちゃんのいるチームの試合みてる。あ、ボールと全然違うところ走っていってる。…やっぱり大我先輩よりはだいぶマシだなって心の中で笑ってた。あそこまでじゃない、絶対。
「Aー!私たち優勝目指すわ」
やる気満々のみっちゃんに手を振って「頑張ってねー」って応援する。
見計らったように後ろから声をかけられた「………少しだけ時間ちょうだい」って私が答える前に隣に腰をかけた、北斗。
「ほくと、も負けた?」
「……話したいんだけど、だめ?」
質問に質問で返すのは間違ってる。それに、そんなに泣きそうな顔で問いかけるのは卑怯だと思う。「なに?」ってなんでもないみたいな顔で笑って聞き返した。その途端に手を引かれて、バランスを崩しそうになる。
「ちょ、ほくと、どこ行くの」
「……2人でちゃんと話させて」
お願い、って前をずんずん歩く北斗。今度は私の返答を求めてないみたいだった
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Nappy(プロフ) - 素敵な作品ですね! (2021年11月21日 21時) (レス) id: 6b7a5f4d24 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いけない時間から1を読み始めたら深夜を過ぎて一気読みです!仕事かうまくできるか不安でしたが、感情を揺さぶられて、涙するお話が読めたので、心は満足です!続きを楽しみにしてます! (2021年11月18日 1時) (レス) id: d4e3c92b39 (このIDを非表示/違反報告)
やん - 沢山更新嬉しいです!!!!!!日々の楽しみです^ ^ (2021年11月8日 0時) (レス) @page25 id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - このお話の京本くん好き過ぎます。どのお話も大好きです。更新頑張ってください⚐゙ (2021年11月7日 21時) (レス) @page20 id: 2b37390e07 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - だめだ。あまりにも好きすぎる。 (2021年11月7日 19時) (レス) @page20 id: 5f27ff9118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめこ | 作成日時:2021年11月4日 20時