たぶん、初恋2 ページ44
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「あっれー?北斗まだこれ付けてんの?何だかんだきにいってるんじゃーん!」
「…うるせえ」
犬のキーホルダーはまだ俺の鍵についている。外すのが面倒なだけで、他意はない
「あ!おーい!Aー!」
ドキリ、と胸が跳ねた。Aさん。だ
「しんたろー!おはよー!ねねねね、みてこれ」
「なにこれ!新発売のちょこ?ちょーだいちょーだい!チョコをちょこっと!」
「…つまんないからやだ!」
ひでー!と笑う慎太郎とAさん。あ、俺の時とおんなじ顔で笑ってる。ちょっと可愛い。
「はい。慎太郎のお友達にもどーぞー。松村くん?だっけ!」
「あ、あぁ…どうも」
俺にも新発売のチョコとやらをくれるAさん。…わさび味って。、よく買ったなこれ
「だめだめ!北斗はシャイボーイなんだから!Aみたいなガサツな女は怖がっちゃうの!」
「は?私ほど繊細な女の子いませんけど?」
「…Aほど図太い女の子、俺見た事ないよ?」
肩パンするAさん。今度いたずらっ子みたいに笑った。なんとなく他の女の子とは違う話しやすい空気は慎太郎の友達だからだろう
「気をつけろ!北斗、こいつ力加減わかってない!」
「松村くんにはしないよ!ばーか!」
「…Aさん、この前も肩パンしてたよね?」
パワータイプなの?と少しからかってみると、ムッとしてこちらを睨む
「北斗くんも肩パン志望者?やってあげようか?」
「…ごめんなさい。」
「素直!ゆるした!慎太郎、見習いなよ!」
今度は一転して爽やかに笑った。笑顔ってバリエーションあんなにあるんだ、と驚いてしまう
「あ。やばい、講義はじまる!じゃーねー!慎太郎!松村くん!」
「おー。また学食でなー」
席に戻るAさん。くるっとこちらを振り返った
「松村くん」
「は、はい」
「次はないからね…」
ニヤリ、という擬音がピッタリの笑顔。一般的にみて普通の容姿。コロコロ変わる表情。物怖じしない性格。
今ほど知った彼女の全てが可愛いな、なんて思ってしまった。さっきからやけに顔が熱い。
「北斗ー?俺らも座る?」
「…うん」
この胸の高鳴りはたぶん、
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まめこ(プロフ) - ゆーしいさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!更新停滞しないように頑張ります! (2021年7月11日 14時) (レス) id: 08ec96d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしい(プロフ) - ドキドキやばいです、、!にやにやしながら最新話よみました、、!更新たのしみのまってます! (2021年7月6日 0時) (レス) id: 3150e2c301 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - 真田丸さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…。恐れ多いです…!こまめに更新できるようにがんばります! (2021年5月30日 14時) (レス) id: 08ec96d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます!こまめに更新できるようにがんばります! (2021年5月30日 14時) (レス) id: 08ec96d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
真田丸 - 今まで読んだ占いツクールの小説の中で一番好きです!最高です!なんでこんなに面白いお話を書けるんですか…? (2021年5月30日 1時) (レス) id: 36025043ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめこ | 作成日時:2021年5月16日 15時