田中くんの彼女になる方法

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田中くんに「ハグする？」って言われたあの日から田中くんに近寄れない！恥ずか死ぬ…







「しんたろー！なんで田中くんはあんなに私をからかうの？…まさか！わ、私のこと」





「あぁ、ないない。反応がおもしれー！って爆笑してたよ」






ちょっとは王道ラブコメ展開がほしい…






「え、私と田中くんが付き合える可能性ある…？」






「Aはどう思う？俺はねー」





「やめて！言わないで！どーせゼロだよ！ゼロ！」








そこまでは言ってない、と否定されるが顔がにやけてる。慎太郎むかつく！






「あ、てかさ！A、しょっぴーがずっといじけてるよ？気づいてた？」






「田中くん以外の変化にしか気づけない体質だから…」





「なんだそれ！俺だけご飯誘われなかったって、ストライキしてやるー！っていじけてた！ウケる！」





「あぁ…目黒くん達とのやつか…まじで忘れてた。翔太の存在」





「いじけてるのにも気づいて貰えなくて、もうあれ！しょげてるから！フォローしてやって！」






めんどくさ…翔太はかまってちゃんのくせに意地っ張りだから、へそを曲げると長い。






「しょーたー」





「…なに」






「あれ、なにいじけてんの？」




「べつに。」



ぷいっとそっぽをむく






「学食一緒に行かない？今日の定食なにかなー」





「目黒といけば？」




「しょーたとご飯食べたいんだって。ね？」






Aがそんなに言うなら行ってやるかなー。とニヤニヤしてる。ちょろっちょろだな。翔太…






「翔太に話したいことあんの！」





「なになに…まさか告白？」





「キモイこと言わないで！田中くんの話…すごいことがおきたの！」





「樹の話かよ…飽きたわー。」





「いや！ほんとびっくりするよ！田中くんがね、ハグ…」
「なにそれ！抱き締められたわけ？！」








食いつきやばいな。だから翔太は好きだ。






「えー！なんかショック…樹ってまじでAのこといけるんだ…」






「ゲテモノみたいに言わないでよ…あと、抱き締められてないし」





「なーんだよ！つまんね！」






「いやでも、ハグする？って誘われたの！イメトレしてたらよかった…そしたらあんなに動じなかったのに！」






「へえ。なら実践する？実践！」








両手を広げておいで、という翔太。翔太の分際でからかってやがる









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