第58話 ページ39
貴女サイド
貴「エース…」
部屋にはベットに横たわるエースの姿があった。エースが眠り続けてから今日で2日目。私は起きるまで傍にいようと思った。
ベットの傍に椅子を2脚持ってきて座り、デュースに話しかけた。
貴「ねぇデュース、エースはあとどれくらいで目が覚めると思う？」
ﾃﾞｭｰｽ「…そうだな、明日には目が覚めると思うが、白ひげと戦ったんだ、もしかしたらもう少し長いかもしれないな。」
そうよね。エースの受けた疲労は今までの戦いの比にならないくらい大きいはず。
デュースと私はしばらく話していた。
ﾃﾞｭｰｽ「…それじゃあ俺は仲間達の所に戻るよ。Aはどうする？」
貴「私はここにいるわ仲間達の事よろしくね。ﾆｺｯ」
デュースが部屋から出て行き、部屋は少しだけ寂しくなった。
貴「エース…疲れたのね。ぐっすり眠っちゃって。」
私はエースの手を握り、寝顔を見つめた。
しばらくすると、部屋のドアがノックされた。
ｺﾝｺﾝ
ｲｳﾞ「Aちゃん、お昼ご飯持ってきたよ。」
ｶﾞﾁｬ
イヴがおにぎりとスープが2つ乗ったトレーを片手にドアを開けた。
貴「ありがとう、イヴちゃん」
ｲｳﾞ「一緒に食べていい？」
貴「えぇ、もちろん!!」
私は机になりそうな木箱と椅子を並べた。椅子に座り、木箱の上に置かれたおにぎりとスープを見つめた。
ｲｳﾞ「そんなに見つめなくても、毒なんか入ってないよ。」
貴「あっいや違くて、とても美味しそうだったからつい…」
私はスープを1口飲んだ。スープはコクのある優しい味付けだった。
貴「美味しい…とっても美味しいわイヴちゃん!!」
ｲｳﾞ「アハハ!!イヴでいいよ。このスープ私が作ったの。結構自信作なんだー。」
エドの船にはこんなに腕のいいコックさんがいたなんて羨ましいわ。
貴「なら私もAでいいわ。それにしても本当に美味しいこのスープ。」
持ってきたおにぎりもとても美味しくぺろりと平らげてしまった。
ｲｳﾞ「いい食べっぷりね、可愛い。ﾆｺｯ」
貴「スープもおにぎりもとても美味しかったんだもの仕方ないわ。」
ｲｳﾞ「本当!?嬉しい!!私お昼休憩ギリギリまでここに居るから話そうよ!!」
イヴはニコニコと白ひげ海賊団や自分の事について話してくれた。
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作者名：あずき丸 | 作成日時：2019年5月5日 10時
