_12:00 ページ13
１週間も経たずにここに来た。
それは
俺の気持ちは以前とは随分変わったから。
CM「こんばんは。Aさん。」
「…こんばんは。」
彼女は俺が知ってる姿だったけれど
驚いた顔で俺を見た。
でも想定済みだ。
いつもは必ず来る前に連絡してたのに、今晩は何も言わずに来たんだから。
「あの…どうかされましたか？」
俺の手に何も持ってないのを見て、きっと何をしに来たのか不思議に思っただろう彼女は少し前かがみになった。
CM「今日はクリーニングを頼みに来たんじゃないんです。」
「…？」
CM「Aさんに会いに来ました。」
俺の言葉に彼女は少し体を反った。
そのあと、何も言わないで硬直してるあたりがすごく彼女らしい。
CM「Aさんはいつ来てもいいと言ったでしょう？だから会いに来たんです。」
「えっ…と…」
"たじろぐ"とはまさにこういうことを言うのかもれしない。
彼女は明らかに動揺していて。
当たり前だ。
仕事ならまだしも深夜に男が女性の家に押しかけてるんだ。
失礼なのはわかってるけど許して欲しい。
今の俺は必死なんだ。
CM「Aさんはパンに目がないってユノヒョンから聞きました。」
「…えぇまぁ。」
CM「今度近くにできたベーカリーに行きましょう。美味しいって評判だから。」
「それは…」
CM「嫌ですか？」
「嫌、じゃないですけど
どうして私を誘うんですか…？」
彼女に断られるかと思って、遮るまでして嫌じゃないと誘導させたのに
そう聞かれると素直に答えるべきか。
俺があなたのことが好きだと言えば
困るのはAさんでしょう？
でも今関係ないことを言ってもダメだ。
意識してもらえるように、意味有りげに。
CM「もっとAさんのことを知りたいんです。」
「そう…ですか。」
これ以上深く聞いてくるような人で無いことぐらいは知ってるから。
CM「土曜、空いてますか？」
「え、あ、定休日は日曜だけなので日曜しか…」
CM「わかりました。それなら日曜の昼前に迎えに行きます。」
「…はい。」
モーニングにしないのは不眠症の彼女を気遣って。
強引に約束を取り付けた自覚はあるから。
CM「じゃあまた今度。楽しみにしてます。おやすみなさい、Aさん。」
「…また。おやすみなさい。」
外に出ても体が暑くて。
コートは必要のない時期になっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
waka(プロフ) - くぅーーー！！最後のセリフ言われてみたい(>_<) (2019年8月29日 1時) (
レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - そう言って頂けるとすごく嬉しいです( ； ； )完結してから2ヶ月以上経ちましたが番外編を書いたので、よかったら読んでください！コメントありがとうございます！ (2019年8月28日 12時) (レス) id: 8286a39511 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - wakaさん» コメントありがとうございます！返信遅くなりましてすみません＞＜ 番外編を一つ更新したので是非暇があれば楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年8月28日 12時) (レス) id: 8286a39511 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 終わってしまうのが淋しいです、、。 (2019年6月16日 18時) (レス) id: ee0c3f7c1a (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - スクープってときはビックリしたけど、チャンミンがプロポーズしてよかった＼(^o^)／よかった！！ (2019年6月16日 16時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：S
| 作成日時：2018年2月8日 21時
