24.親友の恋を応援してみた ページ25
『____なんてこともあったねぇ』
「Aやめてや…それ俺の黒歴史なんや…」
『いいじゃん別に。過去の話だし』
顔を両手で多いながら項垂れる優希をケラケラと笑う私。そんな私逹は白いドレスとタキシードに身を包み、互いの薬指にシルバーリングを嵌め、友人達による学生時代のエピソードトークを聞いて笑っていた。
「学生時代時代チーノ事、千野君はAさんが隣に居るにも関わらず一目惚れをして…」とあの件をマイクを使いスピーチし始める鬱先輩。だけど優希が「色んな人やシャオさんの彼女なんかを取っかえ引っ変えしてた大先生に言われた無いです！」と反撃し会場は笑いと混沌に包まれた。
「大先生お前コノヤロウ！」
「シャオさん過去の話やから！水に流そ？！ねぇ？！！」
「喧しいねん！」
「アァン」
新郎新婦席の私たちはそんな賑やかな会場を少し離れた場所で笑いながら眺めていて。
笑いすぎて痛いお腹を摩っていれば不意に大きな手がテーブルの下で私の手をキュッと握った。
「あの頃はごめんな」
『…過去は過去でしょ。それに最後に私を選んでくれたじゃない』
それだけで幸せだよと言えば優希は涙で目を滲ませ私に顔を擦り寄せた。
「これからは俺が幸せにするから。せやから俺だけを見ててな？」
『…私は昔から優希しか見てなかったよ』
そう素直に言い返せば驚いた様に目を丸くして、そして微笑んでそっとキスを落とされる。
「〜もーホンマ…一緒幸せにするぅ…っ」
『はいはい。頼りにしてますよ、旦那様』
顔を真っ赤にして照れる旦那様の背中をポンポン叩いていれば鬱先輩の「そこの夫婦！僕ら差し置いてイチャつかんでや！」と反響したマイク音が響きわたる。
くっそ情けない声で。私達は顔を見合わせて笑い合った。
※※
親友だから。だからこの感情は蓋しなければいけないと思っていた。
それでも諦めなくて良いんだと気付いた瞬間、思いは溢れ出して止まらなかった。
ずっと一緒に居たい。
隣で笑っていたい。
それは叶って、今私は彼の隣で幸せに笑っている。
「A」
『うん？』
「これからもずっと俺の隣に居ってな。親友としてじゃなく…嫁さんとして、ずっと」
『…当たり前でしょ。ばーか』
親友の恋を応援してみた結果。
私が彼の最愛の人となり幸せに暮らしましたとさ。
親友の恋を応援してみた。 end.
あとがき→
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ミカ - 完結しましたね正直何回も見ました笑 神作品ですね 凄くドキドキするような作品で見ていてとてもよかったです！更新お疲れ様でした！ (2021年2月26日 19時) (
レス) id: d2360c701d (このIDを非表示/違反報告)
コップ - めっちゃ楽しい (2021年2月22日 19時) (レス) id: acc4622c57 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ - 続きが楽しみです！更新がんばえ〜！ (2021年2月22日 16時) (レス) id: d2360c701d (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - この作品めちゃ好きですぅ...もしかして書いてる人神様ちゃう？続き楽しみにしてます！更新頑張ってください、応援してます！！ (2021年2月22日 16時) (レス) id: 3667a403af (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 神様を見つけてしまった、、、！続きの展開がどうなるのか凄く気になります！皆さん同様に、応援しています！ (2021年2月22日 16時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
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