12.限界のココロ ページ13
あれからも何回か日野さんと優希は私の所に来ては接触を図りショッピ君に却下されていた。
「A、今日一緒に帰らへん？」
『嫌d「今日はお前生徒会やろ。来い」…』
「…Aさん、お昼一緒に「今日は生徒会長達と食うんで」…そっか」
…こんな感じで私が返事を返す前に彼は優希と日野さんから私を遠ざけてくれていた。過保護すぎじゃ？とも思ったが彼が「俺が見ていたくないんすよ」と言うので、有難く甘えさせて貰っている。
だからだろうか、いつからか私の隣には優希では無くショッピ君がいるのが当たり前になっていた。
「二人は付き合っとるん？」
『ッ、げほっ、けほ…っ』
「…いえ、まだッスね」
鬱先輩にそう聞かれお茶を吹き出したのは初めてだった。
「へぇーショッピ君がなぁ…へぇー？」
「…何ですか大先生」
「いや？僕は応援する事しか出来ひんからな」
そう両手を広げておどけてみせる大先生。
『…なんかムカついたんで殴っていいですか』
「Aちゃん意外と野蛮やねぇ」
嫌だと言われなかったので鳩尾を一発お見舞いすれば鬱先輩は顔を青くして倒れ込んだ。弱すぎでは？
※※
ショッピ君が同じクラスにいる時はいつも二人から守ってくれていた。だけど昼休みの時彼が担任に教材運びを頼まれて離れたその一瞬に腕を強く引かれて誰かに生徒会室へと押し込まれた。
見慣れた水色の髪。優希だ。
『…何よいきなり。私ショッピ君と「そんなにショッピと一緒に居る方が楽しいんか」…はぁ？』
顔の横に手をつかれ手を掴まれる。何を言ってるんだこいつ。自分は彼女を作ってそっちのけな癖して。
「俺と居るより楽しいんかって聞いてんねん」
『アンタに言う筋合いはない』
「あるから聞いとんねん」
『…っるさい！離せ馬鹿！』
イライラが頂点に達した私は優希のお腹を思い切り蹴り飛ばす。お腹を抑えて蹲った隙に扉を開ければ丁度そこには日野さんが何故か居て。
「優希君大丈夫？！…Aさんどうして優希君を…」
涙で濡れた目で見つめられ違う、違うと後ずさる。
「日野さ、違うてAは「Aさん！優希君に謝って！」」
優希の言葉を日野さんは遮って泣きながらそう怒鳴る。
あぁ、私が悪いのか。
全部全部、私が。
『…ごめ、ん』
もういいや
『…ごめんね"チーノ君"』
もう、疲れた。
『もう関わらないようにするね』
「…っA」
____バイバイ、優希。
.
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ミカ - 完結しましたね正直何回も見ました笑 神作品ですね 凄くドキドキするような作品で見ていてとてもよかったです！更新お疲れ様でした！ (2021年2月26日 19時) (
レス) id: d2360c701d (このIDを非表示/違反報告)
コップ - めっちゃ楽しい (2021年2月22日 19時) (レス) id: acc4622c57 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ - 続きが楽しみです！更新がんばえ〜！ (2021年2月22日 16時) (レス) id: d2360c701d (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - この作品めちゃ好きですぅ...もしかして書いてる人神様ちゃう？続き楽しみにしてます！更新頑張ってください、応援してます！！ (2021年2月22日 16時) (レス) id: 3667a403af (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 神様を見つけてしまった、、、！続きの展開がどうなるのか凄く気になります！皆さん同様に、応援しています！ (2021年2月22日 16時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
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