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os side
Aちゃんが背を向けて走り出したあの時、俺はその背中になんて声をかければええのかわからんかった。
多分何を言っても今は届かない。直感やけどそう思った。
結局あの後追いかける事が出来ず居るとペ神やグルッペン達がメイドの件を片付けてやって来て、その場を見て「ゾムを医務室へ」と我に返った俺にそう指示を出したのだった。
「なぁペ神、ゾムの様態は？」
「大丈夫。銃弾は急所外れてたし、それを除けばあとは軽い貧血程度だよ」
「そっか…」
死にかけ、という訳では無いらしくほっと一安心していると医務室の扉ががちゃりと開いて大先生が顔を覗かせた。
「ん？この空気なんですのん？」
「は？」
「…大先生なに冗談言うとるん？」
部屋に入ってきた大先生は心做しか顔がツヤツヤテカテカしていた。まるでバカンスにでも出ていたような。
…ん？比喩やなくて、もしかして本当にそうなん？
「なぁグルッペン」
「なんだ」
「俺らに何か隠し事してへん？」
「…丁度いい。この機会に皆にも話しておこう」
そう言いながらニヤリと怪しく笑うウチの総統様。面白さ優先で動くの何とかならへんのかな。
そう思って隣にいたトントンに目配せをしたけど首を横に振られて終わった。諦めろってか。…はぁ、めんどくさ。
※※
「は？大先生の偽物？」
「グルちゃん気付いとったのに何してるん？？？」
「すまん、俺もなにか考えあったんかと思ったけど無能すぎたわ」
あの子が来る少し前から大先生が偽物だったこと、そしてあの子の関係者だったこと。それを全て知らされ俺は予想していた嫌な予感に頭を抱えた。
「機密情報盗られてたらどうすんねん！」
「あいつはAにしか興味が無いからな。実際ロボロに警戒させてたが全くと言っていいほど盗もうとした形跡が無かった」
問題ないからええやろ、と言い放つこの男にこの国を任せてええんか？思わず深い溜息をつきながらそんな考えが過った。
「で？グルちゃんどうするん」
事態を把握した大先生が口を開く。
「あぁ…諦める訳ないだろ？」
ニヤリと邪悪な笑みを再び浮かべるグルッペン。
あーそうやったな、コイツこういう奴やったわ。
「メイドの件もあり明日まで国の出入口には検問を敷いてある。その間に彼女をみつけ、連れ帰るんだ」
「まるで鬼ごっこする感じやなぁ」
それいいな！と夜も更けてきた頃、グルッペンは国内通信を用いて大規模な鬼ごっこを開催すると通達を始めるのだった。
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの？ぬいぐるみの豚にその名前つけたの？銀の匙かな？ 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね！完結は次章予定です！続編はその後に執筆します！ (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます！続編も、黒瀬さんのこと応援します！ (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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