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あーあ、もう少し皆と一緒に居たかったな。
なんて、目の前の男に肘を打ち込みながら考える。
「ぐはっ！」
お腹を押え背中を丸めた所で低くなった頭に向かいかかと落としを決める。地面に寝る形になったその人を胸ぐらを掴み上げ、先程のお返しと言わんばかりに思い切り顔に拳を叩き込んだ。
「…ぁ……っ、ぅ…」
『ふう』
骨が折れる感覚がしたから頬辺りいったかな、なんて薄ら笑いを浮かべながらゾムの方へと歩み寄る。
「…ホンマに…Aなん？」
『うん。こっちが本当の私』
騙してごめんなさい。そしてありがとう。
ゾムを腕に抱き締めれば温もりを感じる。いつも感じていた大好きな温もり。
「…A？」
もう感じられなくなるなんて残念だなぁ。
「…Aちゃん、ゾム」
「…オス、マ…」
『……』
ゾムに触れていた腕をゆっくり離しマンちゃんの方へと向く。マンちゃんの手には銃があり、それは私の方へと向けられていた。
「単刀直入に聞くけど"今のAちゃん"は敵なん？味方なん？」
『…どっちだと思う？』
探るような瞳と質問に私はへらりと笑う。
やっぱり私が化け物だから…怖いんだよね。
大丈夫。
心のどこかでわかってたから。
いつか"こう"なるんじゃないかって。
『…敵じゃないよ』
「なら」
『でも。…ここにはもう、居られない』
いつも細められていた目がそっと翡翠の瞳を覗かせる。私がそう言うなんて思ってなかったのかな。
『実際こういう被害を出して、ゾムも傷付いた。だからもう、ここに居ちゃダメなの』
「そう言うても行く宛てなんて無いんやろ？」
『そうだね』
「だったらここに居ればええやん。仲間やって言うならそばに居たるし守ったるから。だから…」
『マンちゃん』
いつもの呼び方で名前を呼ぶ。
…なんでそんなに泣きそうな顔をしてるのさ。
『…私ね？生まれて来なければよかったって思ってた。死にたいって、居なくなりたいって何度も思ってた。でも皆と出会えて…ゾムを好きになって、本当に幸せだった。愛されて嬉しかった。でも、だからこそ…こうして誰かが傷付くのは耐えられないの』
ルビーのように赤いひとみから涙が零れ落ちる。
私のせいで誰かが傷付くのなら。もう、大切な人の側にいない方がいい。
『だから…ごめんなさい』
「Aちゃ…」
____バイバイ
彼からの声に背を向け、私は城の裏にある森へと姿を消した。
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの？ぬいぐるみの豚にその名前つけたの？銀の匙かな？ 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね！完結は次章予定です！続編はその後に執筆します！ (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます！続編も、黒瀬さんのこと応援します！ (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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