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「…良いですか？A様」
"わたし"が最初に目覚めた頃。自分の世話役だと言ったねむはわたしに幾つか"してはいけない事"を教えてくれた。
まずひとつは力を振るうこと。これは淑女としては当たり前、らしくお淑やかにしなきゃいけないらしい。グルさんはそんなの要らないって言ってくれたからしなかったけど。
次に憎しみを持ってはいけないこと。憎しみを持つと力を振るう可能性が上がっちゃうかららしい。だからかな、何度かおやつをグルさんやちーのに盗られたけど我慢できた(泣いちゃうけどその後トンちゃんが粛清してくれた)。
そして、『○○』と口にしてはいけないこと。
これを口にしたらもう、幸せになれなくなってしまうとねむは言っていた。
1度だけどうして？と聞いたことがある。
幸せになろうとする貴女には必要のない言葉だから、だと言われてしまった。
「言葉には言霊というものが宿ってます。口にすることで人にそれを実現させてしまう力があります」
「だからどうかその言葉を口にしてはいけません。貴女にはもう、その力は必要ないのですから」
わたしの持つ化け物のような力。それを振るうと色んな人を傷つけてしまうから捨てたいと何度も願った。
だけどね、ねむ。
大切な人を守る為に、奮ってもいいかな？
ぞむを死なせたくないの
ごめんなさい
※※
銃弾を受け背中を赤く染めたぞむはAを抱き締めたまま床に転がる。Aは小さく名前を呼びながら腕かれ抜け、その体を揺すった。
『ぞむ、ぞむ…っ』
「………逃げ…っ、…」
「はぁ、…期待外れでしたか」
ゆっくりした足取りで近寄ってきた男は銃をゾムに向けて小さくため息をついた。
「こうも呆気なく終わるとは、興醒めですね」
『…』
「貴方を殺してさっさと連れていきましょう」
トリガーに指がかかりゆっくり押し込まれた____と思いきや。
『…えいっ』
「は？」
一瞬の事だった。Aの脚が銃を持った手を蹴りあげ、思い切り体を投げ飛ばしたのだ。男は突然の事に受け身も取れず数メートル離れた所に落下した。
「…A…？」
『ぞむ、ごめんなさい』
床で苦しそうにしているゾムの頬を撫で、そう一言呟き背を向ける。
『…わたし、あなたをぜったいにゆるさない』
「…」
『あなたを…ぜったいに"ころす"』
その言葉を口にした瞬間。
"わたし"としての意識は暗転した。
『____結局、こうなるのか』
.
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの？ぬいぐるみの豚にその名前つけたの？銀の匙かな？ 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね！完結は次章予定です！続編はその後に執筆します！ (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます！続編も、黒瀬さんのこと応援します！ (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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