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「何故君はAが怪我を負ったと知っている？」
「そ、それは仲間から聞いたもので」
「ほう？その仲間とは誰だろうか？」
自分の失言に焦りを見せ始めたメイドがそう口にするので場内で働くメイドのリストを机の上に並べる。
そうすればメイドは迷わず最近Aの傍につけた彼女の写真を指さした。
「こ、この女です！」
「…ほう」
メイドはオプロイテと言う少女の写真を指差し手に取る。
「このメイドが言ってた、と？」
「は、はい！」
「そうか……いや、残念だな」
オスマンに目配せをして「入ってきてええで」と扉の向こうに声をかける。
するとトントンが横に避けたトビラから鎧を身につけたオプロイテが悠然と中へと入ってきた。
「…残念ながら彼女はメイドでは無い」
「な…っ」
「初めまして。外交官補佐兼遊撃班所属のオプロイテと申します」
そう応え一礼をした彼女を横目にグルッペンはあのメイドへ再び視線を向ける。
「嘘だった…とでも言うのですか…っ」
「彼はオスマンの優秀な部下でな。従事してる以外は情報の口外を禁じ、鍛錬などに励んでもらっていた」
「そん、な…」
「もう一度聞こう。…何故君は、犯人でもないと言っておきながらAが怪我を負ったと知っている？」
深紅の瞳がメイドを捉える。
嘘で繕った壁が全部瓦解し、彼女は膝から崩れ落ちた。
「…犯人でなければ知りえなかったことを口走った時点でお前の負けだ」
「く…っうぅ…」
唇を噛み締めるメイドにトントンが拘束しようと腕を掴み経つように促した。
「何か言いたいことは？」
「…私があの女をある国に渡せば金が貰えると言われた」
「ほう？」
「…その際生死は問わない、ともね」
「！」
グルッペンがトントンに声を掛けるよりもメイドの動きの方が早く、彼女は懐に入っているスイッチを手にし右手を上げた。
「ロボロ！」
《2人共！！そこから離れろ！！》
繋げていたインカムを2人に拡張しそう叫ぶ。
だがしかし現実は非情にも大きな爆発音を立て、2人の安否はわからぬまま黒い煙が上がるのだった。
※※
えーみーるが部屋を出ていきベッドの上でうとうとしていると、突然ろぼろの叫び声がインカムから聞こえてきた。
「Aっ！」
ぞむはわたしを抱き締め部屋を飛び出す。と、同時に大きな爆発音と衝撃が襲い、わたしはぞむの腕から投げ出され頭を強く打ち付けてしまった。
『っ、あ゛…』
あまりの衝撃に頭がくらくらし、わたしは地面に転がった。
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの？ぬいぐるみの豚にその名前つけたの？銀の匙かな？ 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね！完結は次章予定です！続編はその後に執筆します！ (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます！続編も、黒瀬さんのこと応援します！ (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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