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まんちゃんが呼んでくれたぞむに連れられ自室へ。
部屋にはメイドさんがいて部屋の掃除やベッドメイクを終えたと伝え一礼し、部屋を出ていった。

『ありがとうございました』
「…失礼します」

目元に泣きぼくろのあるメイドはサッと部屋を出ていった。それを見送りぞむはゆっくり口を開く。

「…オスマンが暫く部屋で待機やと」
『うん』
「大丈夫やからな。俺が守ったる」
『うんっ』

テーブルに置かれた小さな時計がカチカチと振り子を鳴らしながら揺れている。…あれ、こんな時計部屋にあったっけ?

そう思ってる私を他所に心配させまいとしてくれているぞむがニカッと笑い私を抱きしめる。そのままベッドに座り、後ろから抱きしめられたまま頭の上に顎を乗せて「久しぶりにゆっくり出来るな」と口を開いた。

「今日は本当は何する予定やったん?」
『まんちゃんとグルさんと、おちゃかい』
「えーずるいわぁ。俺も行きたいねんけど」
『だってぞむ、しごとだとおもったから…』
「なら、今度2人で絶対行こうな?パンケーキ、まだ行けてないんやし」
『…うん!』

約束、と小指を差し出され首を傾げる。

「知らん?指切り、言うんやって。ひとらんが教えてくれたんよ」

手に触れられ小指を差し出される。きゅっと絡められたそれを軽く振りながら、ぞむは優しい声で「ゆーびきーりげんまん」と歌を歌った。

まるで大きな子供みたい。思わず自然と笑みが零れた。

「ゆーびきったー!」
『ゆびきり、できた?』
「ん、おっけーやで。約束、な?」

絶対、一緒に行こうな。
そう約束を繋ぎ、私達は寄り添いあった。

※※

「グルッペンー準備出来た?」
「あぁ、…彼らは?」
「こっちもおっけーやで」

Aの部屋から離れた食堂にて。
オスマンはグルッペンに命じられていた人らを集め佇んでいた。

初老の庭師の男性、小柄な女メイド、そしてガタイの良い男性兵士の3人だ。

彼らを確認し、グルッペンはゆっくりと部屋に入り彼らの前に立った。

「やぁ諸君、わざわざ呼び立ててすまない」
「とんでもございません」
「して、私達に何か…?」
「なに、君らのうちの1人に用があってな」

そう言うと同時に食堂唯一の出入口の扉が閉められその前にトントンが立ち塞ぐ。これで出入りできるものは居なくなった。

「君達の中にだな…居るのだよ。仲間を殺そうとする愚か者が」

ニィ、と口角を吊り上げて笑うグルッペンを前に、3人はごくりと喉を鳴らした。

.

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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの?ぬいぐるみの豚にその名前つけたの?銀の匙かな?  以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね!完結は次章予定です!続編はその後に執筆します! (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます!続編も、黒瀬さんのこと応援します! (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月29日 9時

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