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Aが居なくなった深夜の城内にて。
モニターを監視していたロボロの元にエーミールがやった来た。
「あの、ロボロさん」
「ん?どしたんエミさん」
「いや、その…」
しどろもどろな彼の手には、A愛用のぬいぐるみ、とんかつの姿が。
「…Aさんってコレなくても寝れるんですか?」
「………あ」
〜〜〜
「いい加減寝ろよー疲れたんだろ?」
『ひとりじゃねれない!』
「んーどうしたもんかなぁ」
乗り物に乗って日付が変わるギリギリに運営国に着いたA達。詳しい案内は明日にして寝よう、という所で事件は起きた。
A愛用のぬいぐるみが無いのと、他のメンバー達が生放送やらで誰もそばにいてくれないという事だ。
「ぬいぐるみなくとも寝れるだろ?お子ちゃまだなぁ」
『ねれないもん』
「んー…かと言って俺は生放送あるし、コンちゃんはこれから少し野暮用で出なアカンからなぁ」
「俺ノ部屋デ寝カセル?」
「TNTやら何やら危険物ばっかの部屋に寝かせれる訳ないやろ」
「そうなるとレウ…」
「む、無理に決まってるだろ?!」
「はい、女子に耐性無いから無理、と」
1人で寝ろよ〜とAの頬っぺを人差し指でつついて遊ぶらっだぁだったがそこで一緒に考えてくれていたきょーが「あ」と思い付いたように口にする。
「らっだぁが一緒に居てやりゃええやん。どうせお前あと寝るだけやろ」
「は?やだよ」
『らだおはやだ』
「おー綺麗にハモったなぁ」
ケラケラ笑うきょーだったがスっと真面目な顔に戻る。
「でも今回預かるって言い始めたのはらっだぁやろ?」
「ゔ…」
「ならちゃんと最後まで面倒みなさい」
『おかあさんみたい』
「もう〜やからちゃんと犬拾うなら最後まで面倒みなさい言うたやないの〜!」
Aのつぶやきを聞き逃さなかったきょーはオカンの真似をしてAの笑いを誘った。機転がすごい。
「ほれ、疲れてるんやから寝かせたれや」
「えー…わかったよ」
渋々とらっだぁはAを手招き自室へと歩き始めた。
「…大丈夫ナノ?」
「大丈夫やろ〜」
何よりそろそろ仲良くならなアカンやろ、ときょーはタバコに火をつけケムリを静かに吐いた。
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの?ぬいぐるみの豚にその名前つけたの?銀の匙かな? 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね!完結は次章予定です!続編はその後に執筆します! (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます!続編も、黒瀬さんのこと応援します! (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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