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「俺は反対だ」
そう即座に否定したのはグルッペンだった。
「何で？」
「あの子は以前言ったように中身が幼すぎる。危険な環境に身を置かせる訳にはいかない」
「そんなのこの場所に居させてる時点で矛盾しとんねん」
「だからと言って仕事を手伝わせる理由にはならないだろう」
「なら聞くけどあの子がここに居る意味はあるんか？」
兄さんはそう言って顔を顰めて煙草を灰皿に押し付ける。それを見ながらトントンは何も言えず黙り込んだ。
「他の兵士からしたら不思議やろうな。何もしてない、ただ幹部に可愛がられてるだけの子が何でここに？ってな」
「…」
「あの子の処遇や真実を知っとるからそうしてたんやろうけどな？示しがつかんのは事実や」
ため息をついて兄さんは机を指でとんとんと叩く。
「中味が子供だろうとあの子自身はガキやない。…甘やかしたい気持ちはわかるけど程々にせんと、あの子の為にもならんで」
「…あぁ、わかった」
兄さんの説得に渋々頷いたグルッペンとトントン。それを確認した兄さんはインカムを起動してロボロに通信を飛ばした。
「ロボロそっちはどうや？」
《ん、Aちゃん寝てたから回収してモニター室におるで》
「おっけ。もう少ししたらそっち行くからそれまでそばに居たってな」
《はいよー》
インカムを切った兄さんは立ち上がり部屋を出ようとする。が、出入口に立ったところで「そうや」とこちらを振り返った。
「最後に質問。…グルッペン達はどうしてあの子をそこまでして守るん？」
"いずれは兵器として扱うつもりなん？"
その問いにグルッペンは1度目を伏せ、真っ直ぐな目で兄さんを見つめた。
「…あの子は…家族なんやから大切にするのは当たり前やろ？」
「…そっか。わかったわ」
グルッペンの答えにトントンも頷く。それに満足そうにした兄さんは部屋を後にし、プレッシャーから開放された二人は盛大にため息をついた。
「…やっぱ兄さん敵に回すと恐ろしいわ」
「ホンマにな」
総統室で二人は兄さんを敵に回すまい、と固く誓ったのだった。
※※
総統室からモニター室に向かいドアを開ける。
そこにはロボロとロボロに膝枕されて寝ているAの姿があった。
「よく眠っとるな」
「目元赤いし泣き疲れたんちゃう？」
「せやな」
頬を撫で幼い寝顔に頬を緩ませる。
するとドアの開く音がしたので二人はそちらへ視線を向けた。
「…Aおる？」
そこには気まずそうに俯いたゾムの姿があった。
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの？ぬいぐるみの豚にその名前つけたの？銀の匙かな？ 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね！完結は次章予定です！続編はその後に執筆します！ (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます！続編も、黒瀬さんのこと応援します！ (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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