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『それでね?トンちゃんのせなかとんとんしたら、すぐねちゃったの』
「アイツどんだけ寝てないねん…」

シーツを変えた後のベッドの上で何気ないお話をぞむとする。聞いてるだけなのにぞむは自分のことのようにたのしそうに笑った。

と、そこでちいさく鳴ったわたしのおなか。

「…そろそろ飯の時間やもんなぁ」
『う゛ー…』

顔を赤くしながらお腹を抑えれば喉を鳴らしてぞむはわらった。

「昔と比べて結構食いしん坊になったな?」
『ぞむのせいだもん…』
「そう照れんでええで?いっぱい食べるのはええ事やし」
『てれてないもん!』

ペシ、と叩きながらずっとかくしもってた花かんむりをぞむにおしつける。

「ん?花冠?」
『…うまくできたから、その、…プレゼント』

手に取りマジマジと見つめた後目を細めて笑うぞむ。

「すごいやん!俺こんな複雑なもん作れへんで?」

すごいわぁ、と頭をなでてほめてくれるぞむ。それをわたしはうれしそうに受け止めた。

「…あ、せや。A」
『?』

何かおもいついたのかぞむは変え終わった後のシーツをバサッと広げ私の頭に被せる。

そしてぞむは花かんむりを頭に乗せてわたしに目線をあわせた。

「ん、やっぱり綺麗や」
『?』

ヴェールのようなシーツから覗く白い髪と赤い瞳。
そして頭に乗せられた緑の花の花かんむり。

ぞむは「花嫁さんみたいや」と小さく呟いた。

『はなよめ?』
「せやで」
『…およめさん、なれる?』
「せやなぁ…Aは可愛ええから、きっとなれるで」
『…なら、ぞむのがいい』
「え」

まっすぐにゾムのめを見てそうつげる。
だけどぞむは少し言いづらそうにして頬を掻くだけだった。

「…俺は軍人さんやから嫁に貰われん方がええで」
『なんで?やだ』
「…いつかわかる日がくるから。ええ子やから言う事聞いてな?」

悲しそうに笑うぞむだけどわたしは納得できなかった。

やだ。だって、ぞむのそばに居たいもん。

『やーだぁーっ!』

ポカポカ叩きながらイヤイヤ首をふる。
ぞむになに言われてもしるもんか。

だって、だってわたしは

『ぞむがすきなんだもん!』
「っ、」

伏せられていた目が驚いたようにわたしをみる。

『いっしょに、いたいんだもん…っ』

泣きそうな、ふるえる声でそう伝える。

「…駄目や。絶対」

だけどぞむはわたしの肩をつかんでそっとはなした。

.

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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの?ぬいぐるみの豚にその名前つけたの?銀の匙かな?  以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね!完結は次章予定です!続編はその後に執筆します! (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます!続編も、黒瀬さんのこと応援します! (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月29日 9時

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