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ストーリー 3 ☆&○ ページ4

主人公side




あ「……。」




星月学園に入学してから2回目の入学式。
生徒会のお手伝いで入学式の裏方作業中。



私はただのお手伝いメンバーで
正式な生徒会メンバーは不知火だけ。
強制的にお手伝いにされたから、
自分の意思じゃないけど。




天文・天体に関するスペシャリストを育成する
全寮制の学校、″星月学園″。



星詠み、星座にまつわる神話の編纂・管理、
占星術、天文学、星座の管理などの
専門分野に分かれて3年間学ぶ。



元々は男子校だった星月学園だけど、
私の入学の年、女子生徒の受け入れを始めた。



だけど、専門的すぎるカリキュラムが災いしてか、
入学してきた女子は、私だけ。



あの新入生の子も今年の入学で女子はあの子だけ。



去年の私だ。
気持ちは痛いほど分かる。



ていうか私だって、今視線を感じる。



ああ、早く裏方を終えてカーテン裏に逃げたい。






月子side






体育館に入ると、すぐに入学式が始まった。



学園長が挨拶を兼ねたカリキュラムの説明をしている時、
私は体育館中の視線を痛いほど感じていた。



うっ……みんなに見られてる気がする。



私は恥ずかしくて、思わず視線が泳いだ。



その時__



壇上、袖にあるカーテンの隙間に
ある人の姿を見つけた。



迷子の私を助けてくれた人だ。



目が合うなり、屈託のない笑顔を私に向けてくれる。



なんだか勇気づけられた。
その笑顔に、2度も救われるなんて……。

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作者名:ちゃむPOP | 作成日時:2016年7月1日 17時

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