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ストーリー 25 ○ ページ26

翼「ぬはは〜……Aになら教えてあげるよ。
実はさ〜ぬいぬいに頼まれて……」



一樹「翼!それ以上言うんじゃない!」



あ「何。言えないようなこと頼んだの?」



一樹「いや、そのっ……」



翼「うぐぐっ。口を塞ぐなー!!
離せっ、ぬいぬいー!!」



月子「ちょっと、2人とも……」




2人は取っ組み合いを始めてしまって
私が制止する声が聞こえてないみたい。




月子「ど、どうしよう……」



あ「はぁ……まったく」



颯斗「致し方ないですね。
いつもの作戦でいきましょう。
A先輩、どうぞ。月子さん、失礼します」




颯斗君は制服の胸ポケットから耳栓を3セット
取り出すと、1セットずつ私とA先輩に渡し、
もう1セットを自分の耳に入れた。




颯斗「では、参ります」




コホンと咳払いを一つして、
胸元からミニ黒板を取り出すと
颯斗君は長い指をミニ黒板に伸ばした。



そして__




翼・一樹「きゃぁぁぁーーーー!!」



一樹「み、耳がぁっっっ!」



翼「ぞわぞわするっっっ!」




耳を押さえて苦痛の叫びをあげる2人を
涼しげな表情で見つめながら、
颯斗君はミニ黒板に爪を立てて、引っ掻く。




一樹「頼む、颯斗!
頼むからやめてくれーーー!!」



颯斗「何か言いました?
……あいにく耳栓を付けているので聞こえません」



翼「ぬわぁ〜……聞こえるじゃないか!
うぬぬぬぬ〜っっっ。そらそらやめてくれ〜!」

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作者名:ちゃむPOP | 作成日時:2016年7月1日 17時

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