ストーリー 2 ○ ページ3
??「お前、天文科だろ?」
月子「えっ?どうして知ってるんですか!?」
??「ははは!星月学園の女子生徒2期生だ。
去年も今年も女子生徒は1人しかいないんだ。
知らないわけがないだろ?
だから、俺はお前の名前も知っている。
夜久月子、我が星月学園にようこそ」
月子「……」
この人は一体……誰なの?
??「あと、お前に言っておくことがある。
お前は今日から星月学園生徒会の書記だ」
月子「……えっ?」
??「今、俺が決めた。お前は今日から
星月学園生徒会のメンバーとして働いてもらう」
月子「一体、どういうことですか?」
??「詳しい話はまた後でしてやる。
今は入学式のことだけを考えろ。
……おっと、着いたぞ」
彼が指し示す先に、入学式が行われる体育館が見えた。
??「こっちをきょろきょろ見てる新入生がいるな。
あいつらがお前の幼なじみか?」
体育館の扉の前に、錫也と哉太の姿があった。
私を見つけて、ほっとしたような顔をしている。
月子「錫也ー!哉太ー!」
私が大きく手を振ると、2人は私に駆け寄ってきた。
??「……錫也に哉太。
あいつらも来たのか……」
月子「えっ……」
彼の呟きが何故か気にかかった。
駆け寄ってきた錫也の顔が、心なしか険しい……。
哉太は驚いたような顔をしている。
??「入学式が終わったら生徒会室で待っている」
月子「あ、あの……!」
去っていく背中。
途中で1期生の人と思われる女生徒と合流し、
叩かれながら歩いていってしまい見えなくなった。
ありがとうも言えなかった。
それにしてもあの人は……。
生徒会室で待ってる……どういうことなんだろう?
名前も素性も知らないし……
だけど、あの時感じた懐かしさだけが、
私の心にいつまでもくすぶっていた。
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作者名:ちゃむPOP | 作成日時:2016年7月1日 17時