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ストーリー 12 ☆ ページ13

主人公side







体育館には、真新しい制服を着た新入生が
集まっていた。



初々しいその姿に、
もう私の入学式から2年も経ったことに驚く。



学園長の挨拶の後は、恒例の生徒会長の挨拶だ。



生徒会のメンバーは壇上の袖で、
進行役の先生の合図を待っていた。



私は生徒会メンバーじゃないから
下にいるって言ったのに、
不知火がAも手伝ったんだから堂々といればいい!
って強引に袖にあげられた。




教師「それでは、
次は生徒会長から新入生へ挨拶です」



月子「一樹会長、出番ですよ」



颯斗「今年はくれぐれも、
恐怖政治宣言はしないでくださいね」



あ「今年こそはよろしく」



一樹「おう!分かってるって!俺に任せろ!」




笑顔で自分の胸を叩いてみせると、
不知火はマイクの前へ。




一樹「俺は星月学園の生徒会長の不知火一樹。
つまり、俺がここの支配者ってわけだ。
俺が白と言えば、カラスも白!
この学園では俺がルールだ!」




どうしてなんだ、アイツは。
私たちの釘刺しはフリだとでも思っているのだろうか。




一樹「俺に付いて来れば、
めちゃくちゃ楽しい学園生活が
お前らを待っている。
この学園に文句や意見があるヤツは、
この俺に行ってこい。



ま、俺に楯突く勇気があれば、な。
つーわけで、ようこそ我が星月学園へ!
俺がお前らを歓迎してやる!」




シーンと静まり返る体育館。



不知火はマイクを置くと、静かに袖に立ち去った。



去年とまったく同じ恐怖政治宣言。
私たちは舞台袖で冷や汗をかいていた。

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作者名:ちゃむPOP | 作成日時:2016年7月1日 17時

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