ストーリー 11 春 ○ ページ12
月子side
あの出会いから1年が過ぎ__
私は星月学園での2度目の春を迎えていた。
結局、一樹会長の目に留まる人物は現れず、
会計のポジションはずっと埋まらぬままだった。
なんでA先輩を生徒会に入れないのかも
教えてもらえず謎のまま。
今日は入学式。
私達生徒会メンバー(+A先輩)は、
新入生を歓迎する準備に追われていた。
月子「一樹会長、今年も入学式で例の演説をする気でしょうか?」
あ「絶対するよ、アイツなら……」
颯斗「去年より強烈な脅し文句を用意してあると、
嬉しそうに語っていましたので、
少し自重してくださいと釘を刺しておきました」
月子「ふふっ。
颯斗君、この1年ですっかり会長を
手なずけちゃったね?」
あ「よくやった、颯斗。
でも、そんなんで止まるとは思えないけど……」
颯斗「はい、そんなに簡単な人ではないですよ。
あの手この手で恐怖政治を貫く人ですから」
月子「颯斗君とA先輩の言うことは
素直に聞いてるみたいだけど。
あっ、そういえば、
今年は会計見つかりますかね?」
あ「そうかもしれないね」
颯斗「見つかったとしても、
あの演説を聞けば逃げ出すでしょう」
月子「ふふっ。一樹会長に、
物怖じしない子だといいね」
私たちは入学式の段取りを確認し合うと、
体育館へ向かった。
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作者名:ちゃむPOP | 作成日時:2016年7月1日 17時