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放課後
Aは部活に行く支度をする毛利さんに声を掛けた。
『空手部の顧問の話の件、まだ有効かな。』
「!A先生、顧問になってくれるんですか…!?」
『嗚呼、なれない理由はもう無いからね。』
学年主任の先生や教頭先生にも、許可を得て空手部の顧問に就任した。
早速今日から顧問として活動を始める。
『少しやる事があるからそれを終わらせてからそっちに行くから他の部員にも伝えておいてくれないか。』
「はい!」
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17時手前、ある程度の事務仕事を終え空手部が活動をする場所へ向かう。
近くになると徐々に空手部の掛け声が聞こえてくる。
小学生の頃はマイキー家の道場で毎週のように聞いてたな。
「あ!A先生!」
『部員集めてくれるか?』
「はい!…稽古やめ!集合!」
「「「はい!!!」」」
毛利さんの掛け声で稽古をしていた部員が一斉に止まり、Aの前に並ぶ。
『毛利さんから聞いたと思うが、今日からこの部の顧問となった。一応、中学まで道場に通って今は遊びに行く程度に体を動かしている。一応、黒帯だ。』
遊びに行く程度にとは言ったが、時々ケースケと佐野道場に行って組手という名の殴り合いをしてる。
この歳になっても、偶に巫山戯てやり合うのはどうかと思うが中学の頃からの名残なのか全く抜けないのだ。
しかし、顧問として生徒達に教える立場になるとそうはいかない。
確りとしなければ生徒達を強く出来ない。
『さて、顧問になったからと言っても練習メニューを変える訳ではない。適度にアドバイスや、模範として偶に相手をしてあげる程度しか介入はしない。』
そう伝え、稽古に戻るように声を掛けた。
今日は道着を持ってきてないが、次回からは必要となるから出さないとな…。
「先生、どうやってもカウンターが出来なくて…」
『カウンター攻撃か。カウンターには3つの方法があるのは知ってるな?』
「はい。後の先、対の先、先の先の3つですよね。」
『カウンターの中で一番強いのは?』
「先の先ですか?」
『嗚呼。それを練習すると良い。カウンターを身に着ける為に必要なのは反射神経と相手の動きを見極める事、フェイントに引っかからない事だ。』
「頑張ってみます。」
『後はカウンターが得意な人にコツを伝授して貰うといい。練習メニューにはカウンターを身につけられる方法も入ってるはずだろう。』
「はい!ありがとうございます!」
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mzhama(プロフ) - こんにちははじめまして。コナンとのクロスオーバーめちゃ楽しいです。更新楽しみにしております!頑張って下さいね。お気に入り登録させてもらいました。 (2022年11月15日 14時) (レス) @page32 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ星人 - 好きな東リべとコナン!神作だ!これからも頑張ってください! (2022年8月17日 15時) (レス) @page6 id: b9590ea390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:liquor | 作成日時:2022年7月19日 22時