【DC】2年B組担任の秘密事【東リベ】

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ｶﾞﾗ




「！先生!!!」








一人の生徒がAに気が付き、勢い良く席を立つ。
それに続き何人かも立ち上がり、Aに近寄る生徒もいた。



「先生会いたかったぁぁ!!!」

「入院中に会っただろ。」

「けど、毎日会えるはずなのに1週間以上会えなかったの寂しかったんだもん!!!」


中には泣き出す生徒もいて、一時教室内は騒がしくなった。


『2週間の謹慎処分を受け、君達に話す覚悟が出来た。』


今日の1限目はAの授業。
その時間を使って、話をする時間を設けた。



『取り敢えず、朝の会をしよう。話はそれからだ。』



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久しぶりのみんな揃って(工藤くん不在)の朝の会。

あの事件でトラウマを抱える生徒は全くと言っていいほど出てこなかった。

2年B組の生徒が1番トラウマを抱える生徒が続出する可能性が高いと危ぶまれていたが、逆に一人も出ていなかったと報告があった、






『工藤くん以外全員出席。うん、素晴らしい事だ。』


Aが謹慎処分を受けていた間も事件に関わる理由での欠席もなく普段通りに通っていたようだった。




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チャイムが鳴り、皆が席に着く。
Aも教壇に立ち、1つ深呼吸をした。



『……さて、これから話す事は全て本当の出来事だ。あまり、他言無用しないで欲しい。』








中学生の頃"東京卍會"という暴走族(チーム)を友人達と作ったこと

自分は総長補佐として東卍を支えてきたこと

他の暴走族(チーム)との抗争も当たり前だったこと

色々いざこざがあったが、それを乗り越えて東京にある全ての暴走族(チーム)のトップになったこと

トップになり、最盛期だった東卍は解散して今は堅気になったこと





そして、ある"泣き虫のヒーロー"についても話した。









「…泣き虫？」

『そう、喧嘩も弱い。』

「弱いのに"ヒーロー"？」

『でもな、アイツは諦めないんだ。格上の相手でも。』

















アイツは、俺達を救ってくれた大事な存在。
マイキーは亡き兄の真一郎くんを重ねているという。
確かに似てる。

喧嘩は弱かった。けど、あの人の周りにはいつも人がいた。










ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ






『…っと、今日は此処までだな。また何か聞きたいことあれば空いた時間にな。』




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