検索窓
今日:38 hit、昨日:56 hit、合計:40,207 hit

-13- ページ14

.









放課後。
俺は急いで仕事を終わらせ空手部の活動場所へ向かった。










『毛利さん、いる?』

「蘭先輩なら今組手されてます。」












入り口付近にいた一年生に聞き、中履きを脱ぐ。
Aに気づいた生徒が次々と挨拶をする。















「A先生!」

『すまない、少し遅れた。』

「いえ!来てくれただけでも嬉しいです!」



















早速、毛利さんと同学年の部員と組手をしてもらうように指示をした。
そこで改善点などを挙げて指導する形を取る事にした。



















「「お願いします。」」
















互いに頭を下げ、試合を開始する。
しかし、まだどちらも攻める事はせず間合いを取りながら攻めるチャンスを伺っている。




















間合いを取りながらも両足ステップを忘れずにしている。


























今回の組手は毛利さんの勝利で終わった。
Aは少し考えて指導点をいくつか挙げた。













「先生、どうでしたか?」

『間合いは完璧、最後技決まるまで体力も続いてたと思う。ただ、カウンター技もっていた方が一本取りやすいと思う。』

「は、はい!」

『毛利さんは、蹴り技の方が得意技?』

「はい。」

















蹴り技が得意か…。
俺は蹴り技はあまり得意とは言えない。

蹴り技はマイキーの方が断然得意だ。
しかし、マイキーが指導するには向いていない。

マイキーは天才だからだと、師範も言っていたし…。
















『敢えて得意技の蹴りをカウンター技にしておくのはどうだ?』

「得意技を敢えて、ですか?」

『相手を油断させてからのカウンターを仕掛ける。ただし、得意技ではない技も公平に練習する事。得意技が増えると攻める手段が増えて相手を惑わす事が出来る。』


















ただ、空手の経験者だからといって指導する立場に立つとプレッシャーを感じる。
指導が悪くて試合に負けてしまったら申し分が立たない




















「A先生!指導ありがとうございます!少し自信が持ててきました!」

『それなら良かった。もう時間も時間だ。着替えて帰りなさい。』

「はい!」
















時刻は18時前。
春がそろそろ終わるこの時期、日が暮れるのが遅くても自宅が遠い生徒によれば帰る前に日が暮れてしまう。















彼女の試合の結果が楽しみだな。





.
空手は分かりません。

-14-→←-12-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
214人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mzhama(プロフ) - こんにちははじめまして。コナンとのクロスオーバーめちゃ楽しいです。更新楽しみにしております!頑張って下さいね。お気に入り登録させてもらいました。 (2022年11月15日 14時) (レス) @page32 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ星人 - 好きな東リべとコナン!神作だ!これからも頑張ってください! (2022年8月17日 15時) (レス) @page6 id: b9590ea390 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:liquor | 作成日時:2022年7月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。