不良=恐怖とは限らない。【男主】

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＿＿＿＿…5年後。



俺は無事に刑期を終了させ、退院する日が来た。
多くの刑務官に見送られ、少年院の敷地内から出た。


ﾌﾟｯﾌﾟｰ


クラクションが2回鳴り、視線を目の前に持っていくと白のRX-7が停まっていた。
俺は運転席の近くへ寄ると、ドアウィンドウが開く。
そこには、5年前とあまり変わってない降谷がいた。


『……全く変わってねｪな。』

「そうか？…君は変わったね。」

『…まあ、髪切ったしな。』


少年院にいた際に、長かった髪をバッサリ切った。
更生する為の決意表明みたいなもんだ。


「まあ、乗ってくれ。これからの話をしよう。」

『ああ。』


荷物を後部座席に置き、俺は助手席に座った。


「嗚呼、そうそう。君の単車なんだけど警察庁で預かってるよ。まあ、免許取らないと返さないけどね。」

『…その事なんだけど。ゴキ、売ってくれ。』

「！…本気かい？良く乗り回してたじゃないか。」

『考えても見ろ。…現状で運転できるか分からねｪんだぞ。』


あの時の後遺症で左腕が上がらなくなった。
その事で運動も制限がある。そんな中でバイクを運転できるものか。


「運転出来なくても…手元に置いとく事はしないのかい？」

『維持費が掛かる…。それに、違う人生を歩み始めた第一歩だからな。昔の事に囚われたくねｪんだ。』

「そうか、君の決意はそんなに固くなったんだな。分かった、単車はこっちで売ってお金は君に渡す事にしよう。」


これを機に俺は生まれ変わる。
自分自身で稼ぎ、表社会に入って規律通りに過ごす。
違法からも、犯罪からも遠ざかる生活を送り、世の中の為に生きていく。

普通の人は簡単な事だろうけど、ある意味ずっと裏社会で生きてきた俺にとってはそう簡単なものじゃない。


昔出来なかった分を今、やり直す。









これは、俺の"リベンジ"だ。


-fin-



因みに髪の長さは東卍結成時の場地さんを想像してください!!!

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