不良=恐怖とは限らない。【男主】

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視点:降谷



綿密な作戦を世界各国の警察機関と作り上げた。
決行日は組織の幹部がアジトに足を運ぶ日を前々から決めていた。

そして、決行日当日。
静かにアジトがある敷地内の出入り口を封鎖。

俺は幹部の制裁などに追われていた。
下っ端達は部下に任せて、アジトを回る。俺は何度も足を運んだため、構図は頭の中に完璧に入っていた。

奥の部屋に人の気配を感じた。
直ぐ様拳銃を構え、扉を開けた。


「…やはりテメｪもノックだったか、バーボン。」

「えぇ、組織に潜入するのも苦労しましたよ。」


【キャンティとコルンを拘 束しました!!!】

と、インカムから聞こえた。
次々と下っ端などの拘 束報告が入ってくる。


「拘 束し、武器を奪い次第、他の援助にはいれ。((ﾊﾟｧﾝ ‥!!?」

インカムを通し、部下に支持を出していたら銃声が響いた。
視線を外した隙にジンの自決を許してしまった。


「…クソッ」


俺はジンのスマホを取った。
少しでも組織の情報を得るためだ。

此処に突入して結構時間が経つ。
少し気になる事があった。

いくら探してもモヒートの姿が見当たらないのだ。
俺の目的は組織の壊滅と、モヒートの保護である。
仲間達にもモヒートには危害を与えずに保護しろと伝えている。

それでも、一向に見つからなかった。


「何処だ…何処にいる…！」


【降谷さん…】


インカムから俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
直ぐに応答した。もしかしたら、モヒートが見つかったのかもしれない。


「どうした。」

【モヒートの件ですが】

「見つかったのか!!?何処にいる!!?」

【それが……】


何故か報告するのを躊躇う部下に啖呵を切る。


【モヒートが自 殺を図りました。】

「!!?な、んだと…」


突然の報告に言葉が詰まった。
頭が真っ白になるのはこういう事なんだと実感した。


【降谷さん…一体どうすれば】


部下も突然の事で何も考える事が出来なくなったのか俺の指示を待っていた。


「其方に向かう。場所を教えてくれ。」

【アジトの正面です。】


俺はインカムを切り、直ぐに向かった。

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