［１−６］ ページ7
翔side
「こら、潤、いい加減起きろ。
ほら、腕通して」
部屋着を脱いだまではいいけれど
やっぱり面倒くさくてイラついたのか。
座ったままゆらゆら船を漕ぎ始める潤の体を
慌てて揺すってシャツを腕に通す。
そしてまたイラつきそうだなと
シャツのボタンを仕方ないから止めてやって
ズボンは自分で履けと言ってから潤に押し付けた。
全く。
和もだけどこの甘えたな双子は本当に高校生か？
俺が高校生だったときは
部屋にも来ないでほしくてもっと反抗して
突っかかって大変だったと思うんだけどな。
自分で言うのもあれだけど。
それでもまだ不機嫌な潤は
無言のままズボンを履き替える。
こりゃ怒っちゃったかな？
とベルトを付ける潤を眺めていると
「着替えた」って低いテンションで報告してきた。
なんだ。
機嫌悪いくせにちゃんと報告はしてくれるのか。
あくびした潤を背に部屋のドアを開ける。
「よし、じゃあ下行くぞ」
「ん。ありがと翔にぃ」
ふはっ
なんだ。
機嫌悪いのにちゃんとお礼言ってくれるのか。
うん。えらい、えらい。
「あ、翔にぃ寝癖」
「へっ？」
「ふふっ。跳ねてないけど後ろんとこ」
「うっそ、ほんと？」
「うん。くるんってなってる」
そう指摘してくれた潤は一瞬だけ
廊下に入ってくる日差しに眉を寄せながら
くわっとあくびして階段を降り始めた。
俺はその場でそっと後頭部を触ってみる。
けど跳ねてもない寝癖の位置が分かんなくて。
後ろのくるん、っていうか。
確かあの時智にぃ……
「面白がったな」
ハッと思い出して少しだけ冗談に口を結ぶ。
あの人、確か下行くときちょっと笑ってたんだ。
あれ絶対寝癖に気付いてたな。
いやー、危ない。
潤に言われなかったらそのまま仕事行ってた。
ありがとう、潤。笑
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あい(プロフ) - お返事ありがとうございます。私は潤くんが好きなので潤くんのお話も楽しみにしながら読ませてもらいます( ＾∀＾)これからも楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 14時) (
レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
あやりゅ。(プロフ) - あいさん» あいさん、コメントありがとうございますm(*_ _)mご感想、本当に嬉しくこれからの執筆の励みにもなります！どうかこれからもあたたかい心で彼らのはなしをご覧いただけると幸いです(^^♪ (2019年6月7日 14時) (レス) id: 4f4f43ef84 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちわ、楽しく読ませてもらってます(^^)これからも更新楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 12時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作成日時：2019年5月25日 0時
