［４−２］ ページ50
智side
「んー美味しい！」
「ほんとだ」
雅紀と顔を見合わせて、モンブランの
甘い栗の風味としっとりしたタルトに頬が上がる。
すぐにもう一口食べたら目の前の
雅紀の目がキラキラして満足そうに頷いた。
2人で出かけるときは必ず食べるスイーツ。
確か以前、ふらっと立ち寄ったカフェのケーキが
美味しくて通い始めたのが最初だったと思う。
それから俺たちの秘密の女子会、
またの名をスイーツ部が作られたのだ。
「智にぃ、はいあーん」
「あー」
雅紀から差し出されたチョコレートケーキを
流れるままに食べる。
それから俺も雅紀へモンブランを差し出して。
「あ、チョコも美味いな」
「モンブランも美味しー」
甘いチョコクリームとふわっとしたスポンジ、
上には苦めのチョコソースがコーティングしていて
ちょうどいいバランスで完成されている。
これなら甘ったるくないし和も食べるかな。
モンブランは潤が好きだし。
「ねぇ雅紀」
「ねぇ智にぃ」
あ。かぶった。
全く同じタイミングだったせいで
思わず2人で笑い合う。
「なに？」
「智にぃは？」
「んーん。雅紀からでいいよ」
「じゃあ、あのね？
このケーキ、翔にぃ達にも買ってこーかなって」
伺うように聞いてきた雅紀に
上がっていた頬がまた上へ動く。
「俺も同じこと思ってた」
「え、ほんと？」
素直に頷けば「いぇーい！」と雅紀が
わざわざ腰を上げて両手を広げてくる。
俺は笑いながらそれに応じるようにハグして
雅紀の頭を撫でてやった。
そしたら少し恥ずかしそうに
「ありがとう」と顔を綻ばせる雅紀。
可愛いな〜。笑
「あ、そうだ。今度ケーキ屋さんが
オープンするらしいから、また2人で行こうか」
「いいの？ やったぁ〜♪」
次が楽しみだってはしゃぎながら
またチョコレートケーキへ手をつける雅紀。
それから嬉しそうに「秘密の約束ね」って
雅紀の小指と俺の小指が約束を結んだ。
そんな小さなことで楽しそうに笑う雅紀が
微笑ましくて俺も快くゆびきりげんまん。
「翔にぃは何がいいかなー？」
「そうだなー。ロールケーキとか？」
「あ、それ絶対好きだね！」
「ふふ。でしょ？」
もぐもぐスイーツを食べ合う2人の時間。
次はどんなケーキを頼もうか。
もう雅紀が喜んでくれるならなんでもいいかな。
それだけで楽しいし。
それでまたお互いの半分こしよーね。
秘密の女子会［END］
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あい(プロフ) - お返事ありがとうございます。私は潤くんが好きなので潤くんのお話も楽しみにしながら読ませてもらいます( ＾∀＾)これからも楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 14時) (
レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
あやりゅ。(プロフ) - あいさん» あいさん、コメントありがとうございますm(*_ _)mご感想、本当に嬉しくこれからの執筆の励みにもなります！どうかこれからもあたたかい心で彼らのはなしをご覧いただけると幸いです(^^♪ (2019年6月7日 14時) (レス) id: 4f4f43ef84 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちわ、楽しく読ませてもらってます(^^)これからも更新楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 12時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作成日時：2019年5月25日 0時
