幸せ時間は夢のようで ページ30
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「みてみてー！！深田！こっちにくらげいるよ！」
「もうはしゃぎすぎ！笑」
彼女になって初めてきたデート。
「初デートはやっぱり水族館でしょ！｣って言う私に「そうだね笑｣って口では素っ気なく言ってても深田の携帯には水族館のホームページが開かれてて嬉しくなった3日前。
彼女になって前の関係と変わったことはほとんど無くて唯一変わったのはずっと離されることのない左手。
「Aこっちみて？」
「あ！写真撮ったでしょ！」
「かわい」って呟きながら写真を確認してる深田の目は私から見ても優しくて、甘くて、心臓がぎゅっとなった。
その姿を私もパシャっと撮ると直ぐにこちらをにこにこ見つめてくる。
「今撮っただろ！絶対変な顔してた！」
「深田はずっとかっこいいよー」
「A、ほんとずるすぎ」
「やった深田照れさせた！」
2人で顔を見合わせて笑いあったその瞬間はあまりにも幸せで、夢を見てるような感覚になった。
「あっ、深田アイコン変わってるストーリーあげてる！」
2人で腰かけるクラゲの水槽が見えるベンチ。
「あー、さっきのあげたよ？ダメだった？」
「んーん、嬉しい！」
深田のアイコンは私が撮った写真に変わっていて、
ストーリーには『付き合ったよ』って文字に2人で撮ったツーショトがあがっていた。
付き合って直ぐに黒ちゃんと織山くんには伝えて、
黒ちゃんからは『おめでと！幸せにしてもらえよ！』って
織山くんからは『やっぱりAの横は深田が似合うよ』って
2人らしい返信がかえってきた。
深田は直ぐにうっちーに伝えたらしいけど、湧には伝えれてなくてこのストーリーを見て知るんだろうな。
「見て？黒ちゃんから今日のAかわいいから頂戴とかきた笑」
「黒ちゃん、私をものだと思ってる？笑」
2人で黒ちゃんの返信を見てた笑ってたら上からの通知にわくの文字。
直ぐに深田はその通知を消したけど、
「ふふっ、もう大丈夫だよ私は深田が好きなの」
って言うと、深田の大きい手が頭にのった。
うん、やっぱり幸せ。
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作者名：にゃん | 作成日時：2023年3月23日 18時
