2＊降谷家の妻と息子達【名探偵コナン/警察学校組】

“ゼロ”大好きだよ ページ27

ー零サイドー


研二「あれ〜父ちゃん得点どうしたの？ゼロじゃん」

陣平「ゼロだ！ゼロ！」

航「あんなにデカイ口叩いてたのに、まさかゼロとはな」

景光「ゼロー」

陣平「お、ヒロもゼロって覚えたみたいだぜ」

航「父ちゃん＝ゼロになっちまうんじゃねぇか？」

研二「それはまずくね？」




息子達に
“ゼロ”と呼ばれて

蘇る記憶…





松田『外したらぶっ殺すぞ。ゼロ』

萩原『アクセルだ！踏め！ゼロ！』

伊達『ゼロ…俺は何か間違ってるか』

諸伏『早く来いよ。ゼロ』




懐かしい同期との記憶が
一瞬で蘇る

まるで昨日のことのように



零は唇を噛んで
込み上げる思いを
押し殺す





零「確かに。僕は“ゼロ”だな」



もうその名を
呼ばれることはない

呼ぶ人はもう
この世にはいないから…


けれど今、
その名を呼ばれて
目の前にいる
息子達を見つめる


不思議な気持ちになった





A「零！大好きよ！」


遠くにいたAが飛んできて
僕のことを背中から抱き締める



Aは
僕が同期のことを思い出すと
察したようにくっついてくる

まるで幼なじみのヒロみたいだ
ヒロにも隠し事は出来なかった
僕が落ち込むと決まってヒロは

「どうした？ゼロ」
そう言って微笑んでくれた




研二「あー！父ちゃんだけずりぃ！俺も！」

陣平「研二が行くなら俺も！」

航「父ちゃん初めてなんだからそんな落ち込むなよ！俺の点数分てやっから！」

景光「しゅきー！」



萩、松田、伊達班長、ヒロ…



僕の大切な妻と息子達

僕は生きるよ
この国を守り
この家族を守る為に



零「僕も君達が大好きだよ」


END

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