外伝14 ページ28
「ねえ、ダーリン!これはどういう事なの?」
ジェベリアは苛立ったような声で夫を叫ぶ。それは彼女の置かれた状況のせいであった。
彼女は眠っていたのだが、気付いた時には全裸であり、しかも拘束されていた。荒縄で手足を縛られている。鬱血するほどでも跡が残るほどでもないが。本来ならば、ジェベリアがその気になれば縄程度引きちぎられるはずなのだが、何か盛られたようでうまく力が出せない。
それだけではない。彼女は首輪をつけられていた。首輪にはリードがつけられており、そのリードは夫であるジョンが握っていた。床に膝をつけている彼女を、ベッドに座ってにこやかに見つめている。
「どういう事って、キミが望んだ事だろう?首輪をつけてほしい、って」
「はぁ?そんなわけないわ!」
ジェベリアはそう怒鳴る。どうやら先日、酔っ払ってしなだれかかってねだった事を覚えていないらしかった。ジョンはそれを察したがだからといってやめるつもりはなかった。
とりあえずジョンはジェベリアの顔を両手で包み、黙らせる。優しげな手つきではあるが、それと裏腹に強い力であり、ジェベリアは口を開けない。んーんーと唸りこちらを睨み付けるジェベリアをジョンは眺めている。
「天使ちゃんは可愛いねぇ」
ジェベリアは嫌そうに首を振ろうとした。だが振る事はできず、睨むくらいしかできなかった。
ジョンはしばらく彼女の柔らかな頬を堪能した後に彼女の頬から手を離す。そして靴を脱いだ。男性的で骨張っていて、しかし形の良い足があらわになる。
そして彼女の太ももを踏みつける。踏みつける、という言葉ほど強い力ではない。足で撫でる、という方が正確だろう。そのままリードを引き彼女を自身の方へ寄せる。
「……うう」
ジェベリアは黙る。その頬は赤く染まっていた。
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜(プロフ) - 素晴らしいお話、ありがとうございます。楽しみに待っています (2021年7月22日 13時) (レス) id: 1f55a4bce5 (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん - ください (2021年7月4日 14時) (レス) id: 84f4461b32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ