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「えー、あんたら付き合ってなかったの?」

 昼の休み時間、友人であるマロモにそう言われ、ジェベリアは首を傾げた。

 午前中に保健部で身体検査を終え、その帰りにたまたま鉢合わせしたマロモと近くのカフェテリアで昼食となったのである。生物学に長けたマロモに個人的な追加検査を依頼し、それから何気なく談笑していたのだ。

「私とダーリンが?まさか、ただの腐れ縁よ」

「そっかぁ。いや、結構あんたら距離近かったじゃん。あたし付き合ってる方に五ペソ賭けてたのに」

「勝手に賭けの対象にしないでくれる?」

 残念そうに項垂れるマロモの透明な頭蓋を軽くはたく。

「いてっ!……というか腐れ縁にしても距離近いじゃないの。あたし初見の時カップルかと思ったわよ。付き合っちゃいなさいよ」

「そう?でも付き合うなんて意味ないわよ、どうせこれからもずっと腐れ縁続けてるだろうし」

 ジェベリアは運ばれてきた血液入りのカップを傾け、飲む。生胆を摘まみ、ごくりと丸呑みにする。そんなジェベリアの軽い調子を見て、マロモはあきれたかのようにため息をついた。

「今まで続いたからって、これからも続くとは限らないのよ?二人とも営業部なんだから、いついなくなるなんて分からないのに」

 ジェベリアはマロモの言葉に何も返さず、料理を堪能している。マロモは続けた。

「あくまでもあたしの所見でしかないけれど、一緒にいたっていう印は残しておきたいと思わない?」

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(プロフ) - 素晴らしいお話、ありがとうございます。楽しみに待っています (2021年7月22日 13時) (レス) id: 1f55a4bce5 (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん - ください (2021年7月4日 14時) (レス) id: 84f4461b32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年5月28日 23時

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