134話 ページ38
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A｢偽陽性なら投薬治療...陽性なら手術...つまりは...｣
Aが五十嵐へ視線を移すと、彼は頷いた。
A、五十嵐｢｢
互いにそう呟いた後、Aはモニターに表示された画像を見つめる。
A｢虫垂炎なら、T2強調画像で周囲の脂肪織が混濁するはず...ですが、この画像ではそれが見られません。
しかも、虫垂の内部が高信号になっています...｣
Aは たまきの｢じゃあ...｣という言葉に頷く。
A｢...虫垂腫瘍です。痛みの原因は五十嵐さんの予想通り、回腸末端炎の可能性が高いです。
ですが、それに関しては自然に治ることが多いので経過観察で問題ないかと思われます。｣
小野寺｢にしても粘液でパンパンに腫れてるな...｣
五十嵐｢腹膜偽粘液腫に進行する病変かもしれません。このままでは虫垂腫瘍が破裂してしまい、飛び散った粘液を開腹手術で取り除くことになり.....
最悪の場合、卵巣や卵管を失う可能性があります。｣
広瀬｢それって...｣
五十嵐｢...将来、子どもが産めなくなるかもしれません。｣
A｢.....｣
Aは顔を歪め、CT室にいる若井を見つめた。
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検査を終え、タブレット端末を操作している僕へ技師長が声をかけてきた。
小野寺｢若井さんだけどよ、あのまま見過ごしたら命の危険だってあったんだ。五十嵐、お前と安藤先生の2人のお手柄だ。｣
五十嵐｢2人...？｣
すると軒下さんが半分からかうように首を前へ出して笑った。
軒下｢そういやお前、結局甘春先生と安藤先生のどっちが好きなわけ？
前は甘春先生大好き〜〜！！って感じだったけど、今は安藤先生にべったりだしよォ。｣
五十嵐｢...いやいやいや！！｣
僕はガタリと音を立てて椅子から立ち上がり、慌てて否定しようとするが、タブレット端末まで落としてしまいわたわたとしてしまう。
広瀬｢...！｣
威能｢おや？これは何かありましたねぇ。｣
五十嵐｢いや！！そんな"何か"なんてーーー｣
甘い、彼女の香り。
涙を零す彼女を包み込むように抱き締めてしまったことを、忘れることなんて誰が出来ただろうか？
鏡を見なくても自身が赤面していることを感じ、その後散々みんなにいじられ続けたことは言わずとしてもわかるだろう。
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奏奏奏(プロフ) - きぇぇぇぇ！！さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2019年7月30日 18時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！励みになります´`* (2019年7月30日 18時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
きぇぇぇぇ！！ - ラジエーションハウスは大好きな作品(？)なので頑張ってください！(？) (2019年7月30日 17時) (レス) id: 5d428d39a9 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 待ってました。これからも頑張ってください。 (2019年7月16日 22時) (レス) id: 869c734d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年7月16日 19時
