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時は流れ、3月
．
『卒業生、入場』
いつもより少し緊張感のある体育館の中
胸元に花をつけ、凛々しく歩く卒業生たち
見慣れた人たちなのに少し遠く感じる
．
『卒業生代表、浦田直也』
名前を呼ばれて舞台の上に立つ姿
一つしか変わらない年齢も、今だけは大きな差だ
．
今日は卒業式
私たちの先輩が巣立つ日
．
私たちもいつか、訪れる日
．
直「ここで学び得たことを胸に、羽ばたいて行きたいと思います」
その目にうっすら輝く涙はすごく綺麗で
見ているこっちまでつられてしまう
．
「(いつか...みんなと離れ離れにかる日が来るんだ)」
．
式が終わると卒業生が校庭に出て
思い出を語ったり写真を撮ったり
人気者の浦田先輩の周りには
たくさんの先輩後輩が集まっている
「浦田先輩、おめでとうございます」
直「おう！ありがとね」
光「直也くんいないと寂しいかも」
直「たまには可愛いこと言うじゃん」
秀「学校仕切る人いなくなるやん」
隆「じゃあ俺が仕切ろうかな」
実「本当にやめて」
卒業生に混ざってワイワイと騒ぐ私たちを
浦田先輩は優しく見守るように見て
直「元気で仲良くやるんだよ」
直「じゃあ、またな」
一つしか年は変わらないのに
この人はどうしてこんなに大人なんだろう
．
私たちから離れていく背中
大きくて、いつも頼りにしていた
．
千「...直也くん」
でも、その背中を
千晃が走って追いかけた
．
大きな背中を掴まえる小さな背中
千「話したいことあるの...今、いい？」
直「めずらしいな(笑) 大丈夫だよ」
あぁ、千晃
伝えるんだね
．
千晃の口からは聞いたことは無かったけど
何となく気づいていた、その想い
ずっと一緒にいるんだもん
分かるよ
．
どこかへ消えていく背中をぼーっと眺める
そして、その2人を切なそうに見つめる彼も
きっと苦しい恋をしているんだ
「...秀太くん」
その名前を呼ぶと彼は
少しだけ私に目線を向けながら小さく頷いた
．
秀「...ちょっと歩いてくる」
そう言って私たちから離れていった
．
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fuka(プロフ) - お疲れ様です！ 看護学科は大変だとよく聞きますが、ご自身のペースで無理なく更新してくださいね！ 楽しみに待ってます！ (2019年10月31日 0時) (
レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
ninosakusho(プロフ) - 更新ありがとうございます!看護学科忙しいってききますから、実習やら実習で、、、無理なさらない程度に。でも更新楽しみにしています! (2019年10月27日 1時) (レス) id: c449598a4b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - いつも読まさせてもらってます！更新されて凄く嬉しいです！！また楽しみにしています（*＾＾*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 17c290eaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 続きがとても気になります！更新が停止されているようですがもう更新する予定は無いですか？本当に好きなお話なので楽しみにしています。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 24b6abba60 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 続きが気になります(^^)楽しみにしています！ (2019年3月27日 23時) (レス) id: d99a6c5dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年7月28日 13時
