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あなたを離したくなくて
大きい白いパーカーの裾をぎゅっと掴んだ
「...今日はごめんなさい」
.
「私の知らない真司郎をあの子は知ってるって」
「...勝手に一人でやきもち焼いたの」
途切れ途切れになってしまう言葉
目頭が熱くなってきて
こんな時まで泣いてしまうのかって
.
真「何やねん...」
.
その低い声に咄嗟に顔をあげれば
真司郎の顔は複雑そうに歪んでいて
.
あぁ、もう遅かったんだって
またやってしまったんだ
隆弘のときと同じ
私はいつも肝心な時に弱くて
気がつくことも遅くて
大切な物は離れていってしまう
.
「そう...だよね」
掴んでいた手を離して
弱々しく下がる私の視線
.
宙を舞う私の手を
真司郎は簡単に捕まえくれた
真「...俺だってそうや」
真司郎は私の方に体を向き合わせて
私の頬に手を添えた
真「俺の知らないAを西島は知ってるって」
真「そう思ったらどうしようも無くなる」
裾を掴んでいた手は
真司郎の大きな手に包まれて
真「西島がAを連れて行った時...盗られてしまうって思った」
頬に添えられていた手は
ゆっくり私の首元に落ちた
真「Aと西島のことなんて最初から分かってる」
真「Aの気持ちだって分かってるのに...」
包まれた手がぎゅっと強くなって
真「側にいると俺を見て欲しくなる」
真「...いっそのこと全部、俺のものになればええのに」
私の唇にキスをした
私も答えようと背伸びをすれば
すぐに唇は離れて
.
「真司郎...？」
少しだけ躊躇ったあと
首元に真司郎の唇が落ちた
「んっ...」
.
首筋をゆっくり舐められて
肌を吸われたと思えば少し痛みが走って
.
私の首に咲く紅い花
彼の所有物だという印
.
印を指先でなぞって
真「...欲張りになってごめんな」
.
真「お願いやから、嫌いにならんで...」
.
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fuka(プロフ) - お疲れ様です！ 看護学科は大変だとよく聞きますが、ご自身のペースで無理なく更新してくださいね！ 楽しみに待ってます！ (2019年10月31日 0時) (
レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
ninosakusho(プロフ) - 更新ありがとうございます!看護学科忙しいってききますから、実習やら実習で、、、無理なさらない程度に。でも更新楽しみにしています! (2019年10月27日 1時) (レス) id: c449598a4b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - いつも読まさせてもらってます！更新されて凄く嬉しいです！！また楽しみにしています（*＾＾*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 17c290eaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 続きがとても気になります！更新が停止されているようですがもう更新する予定は無いですか？本当に好きなお話なので楽しみにしています。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 24b6abba60 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 続きが気になります(^^)楽しみにしています！ (2019年3月27日 23時) (レス) id: d99a6c5dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年7月28日 13時
