嫁の決意ー煉獄side ページ42
*
詩「杏寿郎さん?少し話があるの」
詩乃が思いつめた顔で俺に話があると言う。
杏「む?詩乃、どうしたんだ?」
桃香の前では、話せないという詩乃。
一体どうしたんだ?
まさか……また父上に何か言われたのか?
ならば、父上に物申すまで。
しかし、父上の話ではないと言う詩乃。
子どもを寝かすと何の話かと切り出した。
杏「子ども達は休んだから。さあ、早く話すといい」
・
詩「今から話す事で……私の事、嫌いにならないでほしいの」
そんなに俺に話しにくい事なのか。
夫婦なのだから、遠慮など無用なのだが。
杏「君を嫌いになる訳がないだろう?俺達は夫婦だ、何でも話すといい」
そう言うと、こくりと頷く詩乃。
詩「子どもの事なんだけど……」
モジモジとしながらなかなか話を切り出さない詩乃。
杏「桃香達の事か?」
俺の問いかけに首を横に振る。
詩「あのっ、三人目……」
杏「……三人目が…………欲しいのか?
こういう事は…自然が良いと思うのだが?」
じぃっと詩乃を見つめると
たちまち耳まで真っ赤になる詩乃。
なんと可愛い……
詩「あのね!私!男の子が欲しいの!Aちゃん達と色々と調べていたら……体をアルカリ性に保つといいって出てきて……でね……?」
やはり気にしていたのか。
詩乃は、煉獄家のために悩んでいたのだな。
俺は、すまない気持ちでいっぱいになる。
杏「ふむ。アルカリ性か……食事とかか?」
すると、スマホを開き調べたものを
俺に見せながら言った。
詩「大豆とかが、良いみたいなの。それから……もうひとつ、恥ずかしくて言えないから……杏寿郎さん、これを読んでください。」
詩乃のスマホに目を通す
杏「よもや……」
むぅ……これは…どうしたものか……
しばらく黙りこむ俺の様子を見て
泣きそうになる詩乃。
詩「ご、ごめんなさい!!私ったら…はしたない女よね?もう……忘れてください」
慌てて俺からスマホを奪い、俯く詩乃。
杏「……はしたないなんて思う訳ないだろう?」
そっと抱きしめると、詩乃に言う。
杏「君が望むなら、ここに書かれている事をしても俺は構わないが……君の身体が心配だ」
詩「…私、可能性があるのなら……大好きな杏寿郎さんとならどんな事でも…だから…」
杏「うむ!詩乃……共に頑張ろう!
君を先にイk……」
詩「ひゃあぁ!言わないでぇぇ!」
煉獄家に男の子がやってくる日は近いな!
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えのき(プロフ) - 澪凪さん» みいちゃん大丈夫だよ……亀更新か……兎になるかは気分次第だけど、まだまだ続くと思われます! (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» もうそろそろ続編移行します……。ええ、続き、ダラダラ書きます。 (2021年8月14日 19時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - えのきさん» えっ、ちょっえ!?いやだ、打ち切りはいやだあ!10章でも20章でもついていくから打ち切りはいやあああっ! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - えのきさん» う、打ち切りはいやだよおおお!!私このお話大好きなのっ!!!10章でも何章でもついてくから打ち切りはいやあああっ!! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 環さん» や、やっとです……はい、終わる気しません(笑)あははは。もう、いっそ打ち切りにするか……(笑) (2021年8月6日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
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