出来ちゃった！？ 3【不死川実弥】

行くなー伊黒side ページ38

＊


蜜「それって……もしかして……私と同じ夢を……？」

彼女の問いかけにゆっくりと頷く。
泣きそうになる彼女を見て
どんどん己の欲が膨らんできてしまう。




行くな……


伊「やっと……君と出逢えたんだ。
だから…行って欲しくない」





蜜「ありがとう。でも……
行かない選択肢はないの。
だって、会社の決定事項だもの。
これからもずっと続くと思う。

北海道の次は、もしかしたら九州とか？
いつ、地元に戻れるか、わからないわ……

そうね……誰かお相手が見つかって……
嫁ぐ事になったら……辞めるか、自宅から通える範囲の店になるのかしら？

あ……ごめんなさい。こんな話、伊黒さんに話しても……よね。」









・









伊「……ならば……俺の所に来たらいい」









蜜「え？」









・









伊「前世で約束しただろう。忘れたのか？」




俺がそう言うと……
大きな瞳からポロポロと大粒の涙が零れ落ちた




蜜「……私、あんな重い事……言っちゃったんだよ？今度人間に生まれ変わったら……私を…お嫁さんにしてくれる？だよ？まだ出逢ったばかりなのに！夢の中の約束を……守ろうとしてくれるの？」






伊「夢ではない。君が俺でいいと言ってくれるなら……
今度こそ絶対に君を幸せにする。

だから……
…何処にも行くな。俺の傍にいてくれ。」



蜜「い…伊黒さぁん……本当に？私でいいの？
本気にしちゃうから！」



伊「当たり前だ。君しか考えられない。」


俺は子供のように泣く甘露寺を抱きしめた。








───────

夢主side



蜜「そんな訳で、私！退職することになりましたぁ！二人とも、これからもよろしくね！！」



詩・夢「えええ？？どういうこと？？」





北海道へ行くと行ったら、俺の所に来いと言われ、伊黒さんの所に永久就職が決まったそうです。





こりゃまた近い将来可愛いベビーが見られそう。
楽しみすぎるぅ！！




伊黒さん、蜜璃ちゃん、お幸せにぃ！！

便乗仲良し！？→←君が望むならー伊黒side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す