振り回される従者 ページ46
ジャミル「あ…いや、そういうわけにはいかない。
君だって、辛い目にあったんだ。
お詫びをされるようなことは…」
必死に僕たちからの提案を拒否するジャミル先輩を他所に
カリム先輩は、眼を見開いて
なぜか、そのガーネットの瞳をキラキラと輝かせていた。
カリム「お、おぉ…それ、いいな！
俺もジャミルの仕事が楽になる方法がないかと思ってたんだよ！」
ジェイド「従者を思いやるカリムさんのお気持ち、美しいですね。
アズールに爪の垢を煎じて飲んでいただきたいくらいです。」
アズール「はっはっは。
本当にお前は一言余計だな、ジェイド。」
ジェイド「Aさん、助けてください。
アズールが僕を理不尽に睨んできます。」
『そうですか。じゃあ目でも潰せばいいんじゃないですか。』
アズール「こいつは本当にやりかねないからやめなさい。
…そんなわけで、ここは僕らに任せて。
ジャミルさんはのんびりくつろいでください。」
カリム「そうさせてもらえ！よかったな、ジャミル。」
カリム先輩の底抜けの優しさが、こうもこちらに味方するとは思わなかった。
でも、好都合だ。
ジェイド先輩がジャミル先輩を部屋から追い出したのを機に
僕も、ジャミル先輩の後を追いかけて部屋の外に出た。
ジャミル「はぁ…急に何なんだ、全く。」
『酷いですね。僕たちの善意なのに。』
ジャミル「だから、君が詫びる必要はないと言ってるだろう。
ん"ん"っ…ありがたいが、流石に休んでいるわけにもいかない。
せめて、朝食の準備くらいは…」
『あぁ、その必要もありませんよ。』
ジャミル「は…？」
僕の言葉に不信感を抱いたような声を出し
談話室に足を踏み入れると
もうすでに、ほぼ朝食の準備が済んでいる光景を視界に入れ
また、その矯正な顔を歪めた。
フロイド「あーそれまだ味付けしてないから持ってかないで。
そっちはもう済んでるから、適当にテーブルに並べといて〜」
「「はい！」」
ジャミル「な…これは…フロイド、君が作ったのか…！？」
フロイド「ウミヘビくん、おはよ〜
そ、俺とスカラビアの小魚ちゃんたちが作ったんだ。」
ウミヘビくんの正体がようやくわかったのはさておき
客人を働かせるわけにはいかないと、ジャミル先輩がフロイド先輩に抗議をし始めた。
客人の扱いをされた覚えがない、と今は言いたいが我慢だ。
ジャミル「でも、カリムは毒の心配があるから俺の料理しか…」
『大丈夫ですよ。毒味なら僕がしますから。』
フロイド「そーそー…ってか、毒とか入れねぇし。」
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ゆる(プロフ) - 続いてほしいです………！更新楽しみにしてます！ (2022年9月24日 18時) (
レス) @page47 id: 3e63e5a771 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 天才か？？？好きです。 (2022年4月4日 21時) (レス) @page47 id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 更新たのしみにしてますっ！ (2021年9月10日 16時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 惚れた、、、フロイドくんやっぱりすき、、、更新楽しみにしてます……！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2021年8月1日 22時
