夢心地 ページ9
お互いをはっきりと認識したのは2016年の春。
最初は高校が同じで、同じ事務所の練習生ってだけだった。
向こうも人見知りだったし、私も人見知りだったからほとんど関わりはなかったし本当に顔見知り程度だった。
初めて話したのは2017年の夏。
ある日の月末評価で初めて作った恋愛の曲を散々に言われ、全てがが上手くいかず今までで1番評価が低かったとき。
この時から誰にも相談できず、空いていた練習室で1人で泣いていた。
突然、ガチャっと練習室のドアが開く音がして
狭めの練習室の端っこで小さくなって泣いているのは、見えなかったのか、中まで入ってきて私を見つけて驚いた顔をした。
ジュンギュ「ごめんなさい。誰もいないと思ったから…」
A「いや、大丈夫です。私すぐ、どくんで」
そう言って涙を拭って荷物を持って立とうとすると
ジュンギュ「泣いてたの?」
真っ直ぐな声が練習室に響いた。
A「…月末評価が悔しくて泣いてただけなので気にしないでください。」
そう言ってお辞儀をして立ち去ろうとすると、慌てたように彼が
ジュンギュ「あっ、Aさんだよね!」
と話しかけてくる。
A「そうですけど…」
話しかけられるとは思ってなくて、身構えて返す。
ジュンギュ「…ちょっと話したいんだけど…いいかな?」
何で私に構うのか分からなかったけど
手が震えていて勇気を出して声をかけてくれたんだと分かって
うんと頷いてもう一度床に座り直すと少し間をあけて彼も座った。
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カシューナッツ(プロフ) - はりやっこさん» ありがとうございます!ジュンギュとの純愛系を書きたかったのに意外と重ためになってしまいました笑 これからも更新頑張ります! (2023年2月2日 23時) (レス) id: 52bb3a2b13 (このIDを非表示/違反報告)
はりやっこ(プロフ) - ずっとジュンギュのお話を読みたかったので凄く嬉しいです!読むたびに、ドキドキしっぱなしです〜!続きも楽しみにしてます(o^^o) (2023年1月31日 22時) (レス) @page48 id: 53d6058391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2022年10月29日 18時