義勇さん好き集まれ！義勇さん短編集〜 第１弾

酔っ払って帰ってきたら… ページ7

❤

ある日の夜――――――――――――。

宇髄「わりぃ(名前)。冨岡、派手に酔っぱらっちまった。

　 今日は飲ませすぎた、あと…頼んでもいいか？」

と、ほんのり頬を赤く染めた宇髄さんが、顔をゆでだこみたいに

真っ赤に染めた義勇さんをかついでそう言った。

それが全ての始まりだった…。


義勇「今日は合同任務だ、行くぞ。」

半々の柄の羽織に手とおしながら言う

義勇さんの表情はどこか嬉しそうだった。

(名前)「なんだか嬉しそうですね、何かいいことでもありました？」

私も任務の用意をしながら、何やらご機嫌の義勇さんに尋ねる。

義勇「あぁ、合同任務なら(名前)といられるからな。」

(名前)「――――――――っ!!」

顔がお湯を沸かしているやかんのように

徐々に熱くなっていくのがよく分かった。

もう、どうしてそういうこと普通に言えるの…

もしかして天然タラシとかいうやつなの!?

(名前)「も、もう！任務行きますよ！

　 それに命がかかってるんです！真剣に取り組みましょう！」

いつもより声が大きくなってしまい、

義勇さんも少し驚いた表情で私を見つめていた。

まさか顔まだあか…！

私はまだ真っ赤かもしれない顔を見られたくなくて、

義勇さんより先を早足で歩いた。

頭に？でも浮かんでいそうな義勇さんは私の横を歩いた。

義勇「(名前)、今日の夕餉だが俺は必要ない。」

夕ご飯、また一人か…。

ちょっと寂しいけど仕方ないよね。

(名前)「今日も他の任務で長引きそうなんですか？」

足を進めつつ話をするけど、私の足取りはスタスタと歩く

義勇さんとは対照的に重い足取りだった。

義勇「いや、任務ではない。

　 宇髄に任務が終わったら、行きつけの店で

　 一緒に飲まないかと誘われてな。」

宇髄さんが義勇さんを？珍しいな、と思った。

いつもは何かとノリがいい煉獄さんか

何かと理由をつけるけど誘いにのってくれる不死川さんなんだけど…。

私も行きたいな…。

そう思ったけど、男同士で話したい話もあるだろうし

女の私が水を差すわけにはいかないと思い、

「そうなんですか、了解です！楽しんできてくださいね！」

と笑ってそう言ってみせた。

すると義勇さんは「あぁ。」といつもと変わらない声色で言った。

けれどチラリと覗き込んだ義勇さんの顔を見た時、

私はフフっと彼に聞こえない声で静かに笑った。

義勇さんの口元はやんわりと緩んでいた。

酔っ払って帰ってきたら…→←キスしてみたら…

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