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どんなに背伸びをした所で
本物の
そう実感したのが
お互いが多忙で、すれ違いばかりの時期。
それを、“淋しい”と感じていた俺。
３週間振りにその顔を見た時
全力で掛け寄りたくなった衝動を
押し殺した。
待ち合わせ場所に先に着いていたAは
変わらず凛としていて
息を飲むほどの立ち姿だった。
慌てるな。
乱すな。
自分に言い聞かせながらゆっくり歩み寄り
やっと視線が重なったAは
魔力のある瞳で俺を見ながら優雅に微笑んだ。
「会いたかった…」
人目も気にせず力任せに抱きしめてしまうあたり
余裕の無さが露呈されてる。
「…大袈裟ね」
“大人の女”はそう囁き返し
なだめる様に俺の背中を撫でた。
その夜は無我夢中だった。
会えない期間が長過ぎたと感じていた俺は
瞳も肌も熱も声も
確実にここで感じているにも関らず
存在自体が幻想的で儚げにも思えて来て
手にしているのに
手に出来ていない感覚に陥っていた。
もっと求めて欲しい。
もっと感じて欲しい。
「Aは淋しく無かったの？」
「忙し過ぎてそれどころじゃなかったわ」
いかにもAらしいそんな答えが返ってくるのだろうと解っていたはずなのに
「ははっ…相変わらず、だな…」
心が、苦しかった。
「登坂、上海に飛んでくれ」
それは、俺にとって大きなチャンスだった。
ここで結果を残す事が出来れば
最年少での快挙を残す事が出来る。
「すごいじゃない広臣」
「だよな？すごい事だよな？」
仕事で結果を残し、
ビジネスマンとしての格を上げる。
Aに肩を並べるチャンスでもあった。
「
「やばっA。もっかい言って？」
そして何より。
結果を残す事が出来たら
きっとAも喜んでくれるはず。
その先を見越せる程の経験値が無い俺は
目の前のチャンスに、ただ浮かれていた。
「やっぱさ、楽しいよな、仕事」
「そうね」
腕の中でそう微笑むAが大人だと言う事も忘れ
思いのままに抱き寄せる。
「ん…広臣、苦しい…」
「我慢して？」
待ってろな、A。
必ず。
Aの隣を堂々と歩ける男になるから。
Aが自慢したくなるレベルの男になるから…。
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空(プロフ) - kotanonさん» 更新遅くなってすみません^^;ありがとうございます！３も、お付き合い頂ければ嬉しいです＾＾♪ (2020年6月24日 7時) (
レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
kotanon(プロフ) - 空さ〜ん☆更新ありがとうございます！！ これからの展開も楽しみにしてます♪♪ (2020年6月24日 0時) (レス) id: 3c70e90779 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ねーやんさん» お久しぶりです！お手間とらせてすみません^^;移行になります！よかったらまたよろしくお願いします＾＾ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 行きましたよ―笑ついでにATMもｗｗ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ねーやん(プロフ) - わ…びっくりしました(笑)お久しぶりです。久々すぎても一度読み返しまーす(笑) (2020年6月21日 22時) (レス) id: 8f158f058f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2020年3月8日 16時
