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047 side you ページ47

気持ちを自覚して

初めての朝。




気付いた途端、

その存在が急に眩しく見えてしまうのだから

当惑してしまう。







「あ、今日、ソファー届くんだった」
「うそっ!何時?」
「10時から11時の間」



すっぴんが恥ずかしかったり

寝顔を見られるのが恥ずかしかったり





「来るでしょ?A」





いつもと変わらないはずのその瞳さえも

特別に感じてしまう。




「A?」
「あ、うん、行く行く」





半熟の目玉焼きが好きな事や、

本当は甘いカフェオレが好きな事。




「これ飲んだら行くか?」
「うん、そうだね」






そして




「A…」

「ん?………っ!!!」




朝は、

いつもより甘くなる事も。








洋服を選ぶのに時間がかかったり

丁寧にグロスを重ねてみたり。




やっている事は

まるで恋を覚えたての少女の様で

鏡に映った自分に苦笑いをした。









18階に着いた時


「あっ、来る前に床掃除しとく?」
「…そうだね」
「道具、取って来る!」


急いで3階に戻り、
目ぼしい掃除用具を袋に乱雑に入れ
18階に向かった。






「……どうしたの?」


自分の部屋のドアに寄りかかり、スマホを覗きこんでいた広臣。


いつかのエントランスみたいな光景だけど、
あの時の感じ方と今とでは全く違う。




「待ってた」

「入ってて良かったのに」


「…一緒に帰って来たいじゃん?」



思わず心が躍りそうなそんなセリフも

昨日までなら受け流せたはずなのに


今日は全くダメ。





「あれ?具合悪い?」

「……………違うし」








ソファーが届いてからだって



「A、座って?」

「え?広臣が先に座ってよ」



「だーめ。

 Aを一番に座らせるって決めてたから」




想いを寄せる相手から
甘ったるい顔でそんな事を言われて

全く動じない人が居るなら

その術を是非とも教えてほしい。





「じゃあ、せーので座ろうよ」



そんな子供じみた提案にも、

“しゃーねーなー”、って
優しい顔で笑って手を取ってくれる広臣。






握った手の甲に無造作にキスをされて



「やめてって」

「いいじゃん、減るもんじゃねーし?」



顔が熱くなってるくせに、

素直になれないもどかしさ。








久しぶりの感覚が私の中に生まれていた。

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設定タグ:三代目 , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます^^ライブは、このお話の030での登坂さん風に“ご想像で”です(#^.^#) (2020年1月27日 16時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さんのストーリー大好きです三代目perfectyearライブは観に行く予定はありますか?私は京セラ観に行きたいけど倍率凄く高いですね(´;ω;`) (2020年1月27日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユキさん» 楽しんで頂ければ幸いです^^ (2020年1月26日 19時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 三代目メンバーのストーリー大好きです(*ゝω・*) (2020年1月26日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shireyさん» ありがとうございます(^^♪ (2020年1月26日 13時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月18日 10時

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