035 side you ページ35
広臣の歓迎会当日。
終業まであと15分。
デスクに残るこの書類。
自信を持って言うのもどうかと思うけど
…絶対に終わらない。。。
「A、先行ってるね？」
終業時刻。
デスク周りまで片づけを済ませた美鈴さんが席を立った。
「すみません美鈴さん…
終わったら急いで向かいます！」
ざっと見積もってあと40分…いや、30分で決めてやる！
意気込んでパソコンに向き直したと同時に
書類が半分、宙を舞った。
「ヘルプ入りまーす」
シャツの袖を大袈裟に腕まくりした剛典が
空いているパソコンを立ち上げた。
「幹事でしょ？早く終わらせよ？」
「助かる！」
「いい？せーのっ」
「「終了―っ!!!」」
二人で同時にエンターキーを押し、何とか全てやり終えた。
「ありがと剛典！」
「同期を助けるのが同期でしょ？ほら、行くぞ？」
足早に社を出た私達は、小走りで会場に向かった。
「美鈴さん！遅くなりました！」
「A？早かったじゃない。岩田もお疲れ様。
もう乾杯しちゃったからあとは適当にやって？」
ブッフェ形式の会場では各々が自由に楽しんでいた。
いつもより女性陣の出席率が多い理由は
奥に座る広臣の周りを見れば一目瞭然。
「臣さんに挨拶…」
「剛典、こっち空いてる！」
ハーレム状態の主役に挨拶をする事もなく
同期と二人でひっそり乾杯をした。
「岩田ー、Aちゃーん、お疲れーっ」
“飲んでるかー？”
そう言って私達の席にやって来た佐々木さん。
「飲んでますよー？」
この人が私と健二郎を引き合わせた張本人。
正直今はあまり絡みたくない。
剛典と盛り上がり始めたのをここぞとばかりに
そっと席を立った。
吹き抜けの１階を囲む様な作りの２階エリアにも席があって、部長達が陣取っていた。
反対側にはバルコニーがあり、
熱気で曇った窓から
ブランコのシルエットがぼんやりと見えた。
「あそこって、行けるんですか？」
「行けますよ？よろしければどうぞ」
了解を得て向かったバルコニー。
冷え切ったアイアン製のブランコに腰を降ろし
肩をすくめながら空を見上げれば
今夜は綺麗な月が浮かんでいた。
「風邪ひくぞ？」
温かいその声が、私を呼んだ。
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空(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます＾＾ライブは、このお話の030での登坂さん風に“ご想像で”です(#^.^#) (2020年1月27日 16時) (
レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さんのストーリー大好きです三代目perfectyearライブは観に行く予定はありますか？私は京セラ観に行きたいけど倍率凄く高いですね(´；ω；｀) (2020年1月27日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 楽しんで頂ければ幸いです＾＾ (2020年1月26日 19時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 三代目メンバーのストーリー大好きです(*ゝω･*) (2020年1月26日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - shireyさん» ありがとうございます(^^♪ (2020年1月26日 13時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2020年1月18日 10時
