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帰国してまだ間もない臣さんとAの接点があるとすれば、
デスクが向かい合わせという事くらいしか思い浮かばない。
…そう言えば、マンションが一緒だと言っていた。
だとしても、
今感じた二人の距離感を社内で感じた事はない。
結局
糸口すら見つけられないまま家路につき
心に靄が掛ったまま朝を迎えた。
出勤前の午前７時。
慌ただしいその時間にスマホが鳴った。
“おはよー剛典くん！”
朝からテンションが高い声の主は、幼馴染の陽菜。
“下に居るんだけど、５分時間くれない？”
エントランスを解錠し、
少し経ってインターホンが鳴る。
「朝からごめんね？」
「いいけど、どーした？」
「私ね、結婚する事になったの！」
「えっ？」
陽菜の家は三代続く政治家の家系で
その人生は家の為にある様なものだった。
きめ細かな英才教育を受け、名門学校に通い、
“年頃になったら、親が見立てた男と結婚する”
そう言われながら育った陽菜が恋を知ったのは
青春ど真ん中。
“剛典くん、キュンってするの！”
嬉しそうに報告に来た陽菜から笑顔が消えたのは
それからすぐの事だった。
始まったばかりの淡い恋。
それすら陽菜の両親は認めなかった。
否定され、壊され、失ってしまった陽菜。
深い悲しみと傷を負い
自分の定めに憎悪を抱き
やがてそれは牙となった。
荒れ狂う毎日を送った陽菜。
“やれる女が居る”
その話を聞いた時、俺は陽菜を探した。
「陽菜！！！」
氷の様に冷たい瞳であからさまに俺を拒絶した陽菜は
派手な男に腕を絡め、ホテル街に消えて行った。
それが何日か続いたある日。
「…苦しいよ、剛典くん」
ボロボロになった陽菜の瞳にやっと温度が戻り
そんな日々に終わりを告げた。
結婚すると言うことは
いよいよその時が来てしまったのかと危惧した。
「剛典くん、私ね、ちゃんと好きなの」
笑顔で涙を浮かべた陽菜。そこに偽りはなかった。
「幸せなんだね？」
「うん、幸せだよ！」
本当に嬉しかった。本当に良かった。
「それでね、結婚式の招待状、持って来たの！」
渡された招待状を開封し、
俺は固まってしまった。
“新郎 山下健二郎”
はっ？
うそだろ。
Aの彼氏って確か…
嬉しそうに式の話をする陽菜の声が
徐々に遠くなっていった…
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空(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます＾＾ライブは、このお話の030での登坂さん風に“ご想像で”です(#^.^#) (2020年1月27日 16時) (
レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さんのストーリー大好きです三代目perfectyearライブは観に行く予定はありますか？私は京セラ観に行きたいけど倍率凄く高いですね(´；ω；｀) (2020年1月27日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 楽しんで頂ければ幸いです＾＾ (2020年1月26日 19時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 三代目メンバーのストーリー大好きです(*ゝω･*) (2020年1月26日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - shireyさん» ありがとうございます(^^♪ (2020年1月26日 13時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2020年1月18日 10時
