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ふと気が付けば、ごうごうと燃え立つ火に包まれて踞っていた
咄嗟に立ち上がったワタシの視線は、とても低い
…夢か。そう安堵する心とは裏腹に、小さなワタシの体は火の中をするすると進んでいく
『＿＿、＿＿！』
ワタシは何か…いや、誰かを必死で呼んでいるが、肝心の名前は火の唸りに消されて聞き取れない
呼んでいる名前は複数ある。きっとワタシの記憶にない家族のものだろう
家だったであろう燃え盛る残骸を進むにつれ、ワタシの手足は焼け焦げ、血が流れ出してきた
到底耐えることが難しいであろう痛みを抱えているにも関わらず、ワタシは誰かを狂った様に探している
感覚はとうの昔に消えていた
ﾊﾞｷﾘ、
嫌な音が聞こえた＿＿＿＿
そう思うと同時に、頭上から降ってきた＿恐らく木片_が頭を強打したらしく、そこで意識はぷつりと切れてしまった
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何かがぺちぺちと額を叩く感覚に目を覚ませば、gloomyが心配そうに？こちらを覗き込んでいた
……ぺちぺちとワタシの額を叩いていたのはどうやらgloomyの尻尾らしい
窓から差し込む光は薄く、まだ日はそこまで高く昇っていないようだ
『……大丈夫だよ。心配させたな』
とりあえずずっと覗き込んでくる黒い塊を撫でてやれば、安心したのか枕の少し上で丸まって寝始めた
……さて、さっきの夢はどうするべきか
誰かに報告…といってもたかだか火事の記憶一つ思い出した程度で何かワタシに繋がる情報があるとは思えない
しかももし仮にワタシの情報があったとして、それは結局のところワタシの記憶にないのだから知ったとしてどうすることも出来ないのだ
……今は、言わなくていいか
食事をするような気分でもないし、もう一眠りする気にもならなかったので、早々に支度を終えて書庫へと足を運ぶことにした
……勿論、眠り続けるgloomyはそのままに
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サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか？ (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/
作成日時：2017年9月17日 2時
