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「………何やったんや…アイツ、外出てったよ」
どうやらgloomyはワタシの真横を通り過ぎて部屋の外に出て行ったらしい
「…Aさん？さっきからずーっと止まってますけど、どうされました？」
ぼんやりと画面を眺めていたワタシを不信に思ったのか、エミさんが声を掛けてくれる
『……多分、この文章を読まれたくなかったんだと思う。』
文章自体は簡単なモノだし読み上げても良かったのだが、何故かそれを躊躇う自分が居ることに気付く
「この文章…というのは？」
『……翻訳するから、少し待ってくれ』
自分の事ながらよく分からないそれを不思議に思いながらも、タブレットに文字を起こしていった
『はい、多分…これを読めば、二人なら何となく分かるはずだよ』
書き上げた文章に一度目を通して間違いがないか確認してから二人にタブレットを渡せば、４つの目は食い入る様に文字を追っていく
「そんな…、」
__エミさんは声も出ない程の驚愕を
「コレ、ホンマにそこに書いて……あったからコレに翻訳したんやもんな。…ゴメン。変なこと言うたわ」
__大先生は幾漠かの現実逃避を
二人共驚き方はそれぞれだが、ワタシとしては何処か遠くの出来事の様でイマイチ実感が掴めない
翻訳されたタイトルは
−hopeに対する遺伝子の注入に置いて、使用するヒトの遺伝子を_4f_735496の妹より形成する事の決定。及び人語を理解する基礎的な知識の作成方法...−
作成方法は長ったらしい文章だったのでかなり割愛したが、結論としては
“ワタシの妹を解剖し、摘出した脳髄より遺伝子及び基礎的な情報を抽出し、作成する”
その事実はワタシの記憶には記載されていなかったが、帝国の研究所はワタシの家族も実験に使用していたらしい
そもそも、妹が居たことの方がワタシにとって大きな驚きだった
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エミさんと大先生に少し席を外して貰い、ワタシとgloomyの情報を翻訳する為にキーを叩いていく
二人はとても心配してくれたが、渋々といった様子で部屋を出てくれた
＜記憶が無いから悲しむ気持ちはない。＞
＜少し集中したいんだ＞
そう伝えれば、何かあればすぐインカムで知らせて欲しい。とだけ残して席を外してくれたのだ
二人がワタシの物言いをどう受け取って部屋から出たのかは不明だが、ワタシを気遣う様な視線が、躊躇う様な言葉の選び方が。少しだけ嫌だった
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サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか？ (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/
作成日時：2017年9月17日 2時
