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ゾムに貰った些か多すぎる武器を全て挙動の邪魔にならないように武装し、一つ 溜め息を吐いた
『ゾムなら気付いて居ると思うが、此処の三階には何かが複数居る』
「せやなぁ、二体くらい居てるんとちゃう？」
ワタシには気配だけで何匹かまでは分からなかったが、ゾムにはそれらの数まで正確に分かっていた
………流石強化兵、と言っては機嫌を損ねてしまいそうなので黙っておく
ロボロは此処の監視カメラの画像がすり替えられている事態に気付いて確認の為に忙しくなる。と通信こそ繋げているものの、会話に参加するつもりはないようだ
『…何時までもぐずぐずしている訳にも行かないし、上がってみようか』
ワタシの中にある合成獣や産み出された物達の知識に該当するモノがあればある程度の対処法は分かるかも知れないが、見てみないことには始まらない
「エエで、Aが先行った方が何かと便利やろ」
二人で軽く頷き合って三階への階段を出来るだけ足音を消して登る
三階は四階の床が落ちていることに変わりなく二階分の空間が大きく空いていたが、床には瓦礫の山等なく、ある意味予想通りの生き物が居た
ソレらは大変に醜く、不快な鳴き声を上げながら生き物の死体を啜っていた
「………何や、アレ」
後ろでゾムがかなり動揺しているのが伝わってくるが、生憎そんな事に構っては居られない
『………アレは食屍鬼、感覚が疎いから余程大きな物音を立てなければ此方に気付くことはないが…銃や手榴弾の効きが悪い生き物なのは困るな』
ワタシの手持ちでアイツに有効な攻撃手段が使い馴れてないナイフだけなのは惜しいが仕方ないだろう
「…食屍鬼………」
流石に普段は人間を相手にするのが主なゾムには食屍鬼の見た目は堪えた様だ
『ロボロ、面倒な生き物が居る。もしかしたら近くに似たような合成獣が居るかも知れない…この廃墟群に近い人達の安全が保証できないから一応の避難をしてくれないか』
「よぉ分からんけどヤバいんよな？りょーかい」
此方の会話は聞こえていたらしく、詳しく話を聞かず作業に取りかかってくれるのは有難い
『………ゾム、アレを倒す時に絶対噛まれてはダメだ。アレの牙には特殊な感染症を発症する病原菌が巣食っている』
生物兵器とは良く言ったモノだが帝国からデータ、もしくは食屍鬼そのものを持ち出しただけなら対処法はそのままでも大丈夫な筈だ
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サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか？ (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/
作成日時：2017年9月17日 2時
