パパラポッポンツォ (ページ44)

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344.私の好きなタイプの作品の話2 ページ44

具体的な作品名は出せませんが、なんとなく想像つきます……かね？

あれですよ、日本の歴代興行収入1位の映画みたいな感じのやつです。

個人的に、私が好きな作品と異世界ものの違いは、

なにが中心なのか……だと思うんです。

私が好きな作品は「その世界での冒険」で、

異世界ものは「異世界で何をするか」という感じですかね。

不思議な世界が、どんなふうに不思議なのか、どこがこの世界と違うのか、

この世界との常識のズレを、主人公を通して表現しているんですよね。

その世界は、美しいこともありますし、恐怖を覚えるようなこともあります。

楽しそうで、私も行ってみたいと思えるような場合も、

不気味で、この世界に行っちゃったらどうしようと思えるような場合も、どちらも魅力的ではあるんですよ。

……でも、それを私が書こうとすると、うまくかけないんですよね……

どこぞの数学者は、少女のためにこういう話を考えましたが、

それは彼女(たち)に話した瞬間から言葉だけのものでしたし、

小説となって刊行されて名を馳せたものなので、

文章だけでは世界の魅力が伝わらない……とは思えません。

さし絵があったとしても、大半は文字の影響下にあるはずです。

これは単に、私の力量不足なのです。

そういう話が増えてほしいとも思いますが、

あまりうまく探せないのも、困っている理由のひとつです。

商業作品でも、アマチュア作品でも構わないんですけど、どうも見つからないんですよね。

それこそ「異世界もの」で探そうとしても……まったく見つからない。

いやそれは目的が違うから当たり前なんですが、どう探していいかわからないんですよね。

これは難しい話ですよ。