Third！元暗殺者はボーダーに

６３時間目 ボーダーの記者会見 ページ9

説教が終わったあと、ウチらは元の病室に戻ってきた
そして部屋に入ると…

修「…？！」

唐沢「やあ、おかえり。三雲くんにAさん」

何故か唐沢さんがいた
ん？…何故か唐沢さんがいた！？←

修「貴方は…」

唐沢「外務営業担当の唐沢だ、久しぶり。…今から、ちょっと外に付き合ってもらえるかな？病院の許可は取ってある」

修「え…！？」

なんだかんだで病室を出ると、修のお母さん…香澄さんと千佳に鉢合わせた
『なにをしてるの？外に出る気？』と修を問い詰める香澄さんに唐沢さんが名刺を差し出す

唐沢「ご家族の方ですか。ボーダーの唐沢という者です。三雲くんを少しお借りします」

香澄「この子はまだ怪我人です。Aちゃんもです。まだ外出は…」

唐沢「一応、医師の許可はもらっています。もしご心配なら、お姉さんも一緒に…」

アッ…Σ(ﾟ□ﾟ)

修・香澄「「母です」」

唐沢「…は…？お母…さん…？」

修・香澄「「母です」」

…うん、初対面なら誰でも間違えるよな(遠い目)


＿数分後

唐沢さんの運転する車から降りると、ボーダー記者会見と書かれた看板が見えた
『記者会見…？』と呟く修に、唐沢さんは『今回の防衛戦の結果報告だよ』と返す

唐沢「Ｃ級が３２人も攫われたから、そこはかなり突かれるだろうね」

A「３２人…」

ウチらは『行こう、裏から入れる』と言って歩き出す唐沢さんに着いて行く
中に入って少し歩くと、マスコミが沢山集まっている部屋に着いた

根付「…報告は以上です。お手元の書類に、より詳細な数値が載っております。質問があれば受け付けます」

「ボーダー内部に犠牲者を出したという事実は、ボーダーの防衛力に疑問を呈する結果になったと思うんですが、その辺りに関してはどういった認識なのかお聞かせください」

根付「…有能な人材であり魅力ある人物でもあった彼等を失ったことは、非常に大きな損失であり、誠に無念に思っております。…さて『基地内部に犠牲者が出たことを受けてボーダーの防衛力の不足をどう考えているか』という質問ですが。結論から言って、不足であるとは全く考えていません」

そんな根付さんの言葉で、マスコミの間に動揺とざわめきが走る
その様子を少し見ると、根付さんは『お手元の資料をもう一度よく見て頂きたい』と続けた

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